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2018.11.29 京都新聞朝刊 医療のページ 武田総合病院 産婦人科部長 伴 千秋「子宮体がん」

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


子宮体がん

早期発見できれば予後は良好

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武田総合病院 産婦人科部長 伴 千秋

 

原因は。

肥満、糖尿病、高血圧、出産経験のない方、月経不順で排卵が起こっていない方がなりやすいです。家系的に発症しやすい方もいます。50~60代で罹患(りかん)のピークを迎えます。2014年の厚生労働省の調査では、日本の罹患数は1万3951人、死亡者数は2243人でした。

症状と診断について。

子宮からの出血と水っぽいおりものが続く症状があります。子宮体がんは子宮内膜(粘膜)の分泌液をつくる組織ががん化して起こります。閉経後は子宮内膜が収縮して分泌液はほとんど出なくなるため、水っぽいおりものが続く場合は子宮体がんを疑います。細胞診で見つかる時もありますが、子宮体がんが疑われる場合は、エコー検査と組織診(生検)を行うことが必要です。早期に発見できれば予後は良いですが、ある程度進行した段階でかなり予後が悪くなります。

治療について。

初期の場合は、子宮と転移しやすい左右の卵巣と卵管を切除します。子宮壁への浸潤が深い場合や初期でも経過が悪いタイプと考えられるような場合は、子宮・卵巣・卵管に加えてリンパ節も切除します。骨盤内のリンパ節とおへそより上の大動脈・大静脈に沿っている傍大動脈リンパ節に転移する可能性があるので、両方を切除します。手術時点でリンパ節に転移がある患者の割合を調べたところ、骨盤リンパ節3割、傍大動脈リンパ節3割、両方への転移3割という結果でした。合併症などで手術ができない人には、放射線療法や抗がん剤の投与を行います。手術の結果、再発の危険が高いと考えられる場合は、予防的に抗がん剤を使用することで、再発率が低くなるとされています。

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