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2018.10.26 京都新聞朝刊 医療のページ 武田病院 不整脈科 医長 垣田 謙「心房細動(アブレーション治療)」

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


心房細動(アブレーション治療)

効率良いレーザーバルーン

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武田病院 不整脈科 医長 垣田 謙

 

アブレーション治療とは。

心房細動の多くが発作性から持続性へ移行することが分かっており、なるべく早い発作性の段階で治療を行うと効率的です。治療は肺静脈隔離術を行います。カテーテルで左心房にある肺静脈周囲を高周波通電で焼灼(しょうしゃく)し、不整脈起源を肺静脈内に閉じ込めるものです。手術時間は約2時間で、以前は主にエックス線透視を使用して治療を行っていましたが、現在は、術前に撮影したCT(コンピューター断層撮影装置)を3次元マッピングシステムに投影したり、心腔内超音波画像を用いることで術中のエックス線透視を軽減できるようになりました。

新しい治療について。

近年、より効率よく肺静脈隔離を行う新しい治療として、バルーン治療が出てきました。肺静脈周囲でバルーンを拡張させ、冷凍凝固で肺静脈周囲を凍らせるクライオバルーンが代表的ですが、さらに新しい治療として、レーザーバルーン治療というものが開発され、国内での導入が進められています。内視鏡を内蔵したバルーンを用いることで、肺静脈の入り口を直接見ることが可能となりました。従来は、1点ずつ焼灼していたため隙間ができたり、肺静脈の入り口が狭窄してしまうなどの合併症がありましたが、レーザー治療では30度ずつ焼灼していくため効率が良く、再発率も低くなっています。確実に肺静脈の外側で焼灼できることより、入り口の狭窄が起こらない安全な治療です。

予後は。

一般的に1回の治療成績は約60~70%と言われています。必要に応じて複数回治療が必要となる場合もあります。レーザーバルーンの成績は従来のカテーテルより良いという報告もあり、1回での治療成績は80%を超えています。

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