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2018.07.26 京都新聞朝刊 医療のページ 京都認知症総合センタークリニック 所長 川崎 照晃「認知症」

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


認知症

食の見直しや運動も効果的

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京都認知症総合センタークリニック 所長 川崎 照晃

症状と特徴について。

誰もが、年齢とともに物忘れや物覚えが悪くなることが多くなります。物忘れには、脳の老化現象によって起こるものと、認知症の一つの症状として現れるものがあります。加齢に伴う物忘れは、忘れていることを自覚していて何かのきっかけで思い出すのが特徴です。認知症に伴う物忘れは、自分の体験したこと自体を忘れてしまうなど、生活をする上で支障を来すのが特徴です。

原因は。

認知症は、脳の機能が何らかの原因で衰え記憶力などが障害された状態です。アルツハイマー型認知症はその一つで、β(ベータ)アミロイドやタウタンパク質が脳内に蓄積して起こるとされています。また、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害に伴う血管性認知症、神経細胞内に異常なタンパク質が蓄積し、レビー小体を形成して起こる認知症もあります。他にも、内科的な疾患の一症状として現れたり、高齢者では薬剤が原因で現れることもありますので、何か気になったり疑うようなことがあれば、早めに専門の医療機関を受診しましょう。

治療と予防は。

薬物によって脳の神経伝達物質が不足するのを補ったり、進行を遅らせるといった治療法があります。最近では糖尿病や中年期の高血圧・肥満などが認知症にも影響することが知られており、食習慣の見直しや適度な運動、身体活動の保持、睡眠、ストレス解消などの取り組みが、治療と予防のどちらにも効果的です。また、独居、夫婦2人だけで暮らしているといった生活環境が増えています。地域やコミュニティーなどの支えは今後、ますます必要になってきます。患者や家族と話し合いながら早期診断と認知症状の状態を把握することが重要といえます。

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