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2018.08.30 京都新聞朝刊 医療のページ たけだ診療所 免疫遺伝子医療部門 センター長 古倉 聡「新規樹状細胞ペプチドワクチン」

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


新規樹状細胞ペプチドワクチン

新規ワクチン臨床応用開始へ

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たけだ診療所 免疫遺伝子医療部門 センター長 古倉 聡

がんワクチン治療とは。

免疫療法の一つで、がん細胞の目印となるタンパク質(がん抗原)を元につくられるワクチン治療です。タンパク質の一部分(ペプチド)を用いてワクチンをつくる研究が広く行われています。代表的なものにペプチドワクチンと、ペプチドを樹状細胞に取り込ませた樹状細胞ペプチドワクチンがあります。

従来のワクチンの効果について。

ペプチドワクチンは直接体内に注射することで、ペプチドが皮内の樹状細胞に取り込まれ、キラーT細胞を誘導してがんを攻撃します。しかし、抗がん剤などで患者の免疫細胞が弱っている場合は、治療効果が出ないこともあります。樹状細胞ペプチドワクチンは、患者から採血で得た免疫細胞から元気な樹状細胞を拡大培養し、これにペプチドを取り込ませたものを体内に注射することで、確実にキラーT細胞を誘導することができます。

新規樹状細胞ペプチドワクチンについて。

京都府立医科大、京都学園大でがん免疫の研究を続けてきましたが、多くの方の協力を得て、今年9月から新規ペプチドを用いた新規樹状細胞ペプチドワクチンの臨床応用に着手します。樹状細胞ペプチドワクチンを使う場合、いかに良質の樹状細胞を用いるか、いかにがん特異性の高いがん抗原ペプチドを用いるかが、ワクチンとしての品質の高さを決めます。新規ワクチンはこれらをハイレベルでクリアしており、キラーT細胞の誘導に加えて、キラーT細胞をさらに活性化するヘルパーT細胞の誘導も可能です。新規ワクチンは保険適用外の治療となりますが、臨床成績のデータを蓄積し、より有効ながん免疫療法の開発に取り組んでいきたいと考えています。

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