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武田病院グループからのお知らせ

2017.06.14 すこやか健康相談 宇治武田病院 健診センター 所長 田伏 洋治 「人間ドックについて」

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


人間ドックについて

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宇治武田病院 健診センター 所長 田伏 洋治



最近、テレビやラジオで、有名な俳優さんが、「人間ドック」を受けて肺がんが見つかりました、乳癌が見つかりました・・・人間ドック受けた方がいいですよ・・・などといったニュースをよく見聴きします。そもそも、この「人間ドック」とは、どういうもので、なぜ「人間ドック」と言うのでしょうか?

今行われている「人間ドック」という健診は、戦後、広く行われるようになったのですが、似たようなものは戦前にもあって、1週間ほど入院して検査をしていたので、短期入院総合精密身体検査と呼ばれていました。 なぜ「人間ドック」と呼ばれるようになったかというと、昭和12年、第二次世界大戦の始まる少し前ですが、有名な政治家が、東京大学病院でこの短期入院検査を受けました。ただ、入院して、重病説が流れれば、政治生命にかかわりかねません。そこで、その政治家はマスコミでこうアピールしました。 「大きな船が長い航海から帰った時、次の航海に備えるためにどうするか、海から上がって、英語ではドックといいますが、そういう設備に入って点検をします。私の入院は、いわばこれと同じであり、自分は決して病気ではありません、来るべき困難な政局に立ち向かうにためであります」といったのです。これが後に「人間ドック」の言葉の由来になりました。

なるほど、「人間ドック」という言葉は「船舶のドック」と関連があり、言葉の裏には、健康をチェックする、病気を早期発見するというだけでなく、自分は健康だ、また明日から気持ち新たに頑張るぞ、という前向きの意味もあるのですね!よくわかりました。それでは、私も受けてみよう、と思ったときに、「人間ドック」にはどのような種類があって、どこで受けたらいいのか、費用はどれくらいか、申し込みはどうしたらいいのか、など教えていただけますか。

費用の面からみると、本人が全額を払う「個人契約」の「人間ドック」 というのがあります。この場合、どこの健診機関でも受診できますし、 非常に便利な健診です。

費用はずいぶんかかるのでしょうね?

先ほどお話したように、1週間ほど入院して行っていた時代には大変高額で、 お金持ちしかできませんでした。でも、今では3~4時間で終了する日帰りの 「人間ドック」がほとんどです。そして、ずいぶん安くなりました。 でも、お1人4~5万円と結構かかりますね。

そんなに費用がかかるのですか!それではちょっと、と諦める方も いるでしょうね。

そうです。そういう方のために、健康保健組合が費用の補助をしてくれる「人間 ドック」というのがあります。日本では殆どの方が健康保険に加入していますが、 保健組合が7割ぐらい補助してくれるのです。

7割も補助してくれれば助かりますね。1人1万2千円~1万5千円程度で 受けられるということですね。

そうです。ただ、この場合は、先ほどの「個人契約」とちがって、少し 面倒ですが、ご自分が加入している健康保険組合に問い合わせして、まず 申し込みをして補助してもらえる利用券を確保する、受診できる健診機関を 確認する、といった手続きをとる必要があります。

わかりました。種類としては、全額支払うか、健康保険組の補助を受けるか、 どちらかの人間ドックを選べばいいわけですね。では、申し込み時に注意する ことはありますか?

健診機関に申し込みますが、まず、「人間ドック」の種類、受診の希望日を 指定します。つぎに、オプションで受けたい項目を追加します。 がん検診でいうと、女性なら乳癌、子宮がん、男性なら前立腺がんの検診は 人間ドックの基本項目に含まれていませんので、申し込んでください。タバコを お吸いの方は、肺がんのリスクが高いので、CTによる肺がん検診もいいかと 思います。なお、オプション検査はすべて別料金がかかります。申し込んだ 項目の料金、全体の金額は確認しておいたほうがいいですね。申し込み手続きが 終了して、検査日が近づけば必要な書類などが郵送されてきますので、 受診日に持参してください。

「人間ドックというもの」、「受診のための手続き」、よくわかりました。 最後に、「がん検診」だけを、たとば、乳癌が気になるから 「乳がん検診」だけを受けたい、とお考えの方にいい方法はありますか。

あります、胃がん、大腸がん、乳癌、子宮頸がん、肺がん、前立腺がんを 一つでも複数でも選んで受けることができる「がん検診」があります。 この検診は、先ほどの健康保険組合と違って、市町村が実施していますので、 ご自分の住民票のある役所に、具体的な受診方法などをお問い合わせください。


「人間ドック」、「がん検診」、が身近になった気がします。

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