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武田病院の新着情報

2015.05.29 第15回武田病院グループ病診連携クリニカルカンファレンスが開催されました

■第15回武田病院グループ病診連携クリニカルカンファレンス
 消化器疾患について開業医の先生方を交え研修深める


京都市内や南部地域の開業医の先生方や医療関係者が、最新の医療情報を共有する第15回病診連携消化器カンファレンス(康生会武田病院、下京西部医師会、アストラゼネカ、第一三共株式会社共催)が5月16日、京都市下京区のホテルグランヴィア京都で開かれました。


 この日は京都市内などの開業医、武田病院グループなどの医療関係者ら85名が出席。開会に先立って、今年4月に康生会武田病院に着任した内藤和世院長から、「高齢者の健康を支える取り組みが盛んな京都でも超高齢社会を迎えました。この25年の間に消化器がんなどは増加に向かうと言われています。武田病院でも開業医の先生と力を合わせて消化器がんなどの治療と予防に取り組んでまいりたいと考えております」と挨拶があり、一般講演に移りました。

 第1部は、武田病院消化器センターの平田育大医長が、『当院で導入している消化管検査「カプセル内視鏡検査・CTcolonography」施行の実際と症例提示』と題して講演。平田医長は、上部消化管出血についてはPPI(プロトンポンプ阻害薬)の処方などによって減少傾向にあり、今後は中部下部消化管粘膜障害が臨床的に重要になってくることを報告しました。

 平田医長は、非ステロイド性消炎鎮痛薬やアスピリンとPPI併用による小腸粘膜障害が近年、問題になっている点を指摘、「当院ではこういった問題に対応するため、小腸のカプセル内視鏡検査の導入を行っています」と、昨年に実施した18例の症例について紹介。小腸カプセル内視鏡検査の実施方法について詳しく解説しました。また、増加している大腸がんに対して、2013年代から導入した、受診者にさらに侵襲性の低い「大腸CT検査」についても詳しく報告しました。

 第2題では、武田病院外科の古元克好副部長が、『幽門側早期胃がんに対する鏡視下手術(LADG)』とのタイトルで、自身が担当した内視鏡による術式について、患者さんへの侵襲の少なさや、大動脈など血管、神経を傷つけることのない安全な手技を、動画を示しながら解説しました。

 特別講演は、『GERD(胃食道逆流症)の治療戦略~GERD診療ガイドライン2009を振り返って~』と題して、朝日大学歯学部附属村上記念病院消化器内科教授の八木信明先生が、PPIや最新の薬剤の特徴やその問題点を分析。八木先生は、内視鏡検査でびらん性変化を認める逆流性食道炎症例や、内視鏡検査では異常所見がみられない症例などを、2009年ガイドラインと照らし合わせながら、わかりやすく説明しました。また、「逆流性食道炎が高血圧や狭心症、副鼻腔炎、睡眠障害、喘息発作などになりやすい点があり、企業の生産効率や生活の質低下につながることから、確かな診断と適切な治療が求められます」と訴えました。

 八木先生は、内視鏡検査による診断とともに、PPI処方を行うことで、患者さんが逆流症状の緩和を来たすことを確認する診断法についても解説。PPIの服用について八木先生は、「本邦では1日1回朝食後に内服するのが一般的ですが、欧米では食前での服薬や複数回の処方が行われています。日本では保険適用の問題があるので、服薬方法を変えてみることも一法です」と指摘、さらに近年、「ネキシウム」や「カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)」など最新の酸分泌抑制薬が治療効果を挙げている点も述べました。


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