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第20回武田病院グループ糖尿病市民公開講座

2015/03/10 インフォメーション 医仁会武田総合病院


重い合併招く糖尿病の予防と治療の今について

130人が食糧法など熱心に研修

  予備軍を併せて2000万人といわれ、目や足の思い合併症を招く糖尿病の予防と治療について学ぶ、第20回「武田病院グループ糖尿病市民公開講座~知っていますか?効率の良い糖尿病治療~」(武田病院グループ、日本イーライリリー株式会社共催)が3月8日、京都市下京区のメルパルク京都で開かれ、これまで最多となる130人の糖尿病患者、家族らが参加、糖尿病とどう向き合うかなど学びました。

  開会にあたり、康生会武田病院の葛谷英嗣院長が、「糖尿病の合併に悩み、治療を受けておられる患者さんはまだ増えており、加えて脳梗塞など新たな合併が指摘されているのが現状です。武田病院グループでは、そういった人たちに糖尿病に関する最新情報を提供して、治療や予防に役立てていただくため、定期的に講座を開いています。よりよい療養環境のために研修を深めてください」と挨拶。医仁会武田総合病院糖尿病センターの髭秀樹医長による第1部『具体例で考える糖尿病治療』講演に移りました。

 葛谷院長.jpg髭先生.jpg

 髭医長は、2013年に熊本県で開催された日本糖尿病学会で採択された合併症予防の血糖管理目標値を<Hba1c7% 未満>とする「熊本宣言2013」を示し、7%を超えると、腎臓へ血液を送る血管が詰まるリスクが高まっていく状態を、グラフや動画でわかりやすく解説しました。 また、髭医長は、153㌢、体重52㌔という標準的な体形の患者さんが、祖母と父親が糖尿病という家族歴の関係により網膜症を発症した症例などを示しながら、足の壊疽など神経障害を防ぐために、「足のひび割れやタコができやすいか、自分でチェックすることが大切です」と対策を訴えました。また、「高齢になって糖尿病を発症した場合には医療費が大幅に上がり、自己負担も増えることから、若いころからの糖尿病管理が望まれます」と、生活習慣の改善と自己管理の必要性を強調しました。

 つづいて、武田総合病院の濱田友里健康運動指導士が、「糖尿病と運動の実践」としてリラックスタイムを利用して簡単にできる体操や筋肉トレーニングを指導、参加者もイスに座ったまま背伸びをしたり、手足の曲げ伸ばしなど楽しそうに取り組んでいました。

 濱田.jpg小西.jpg黒瀬.jpg

 休憩後の第2部では、小西秀果管理栄養士による『治療費も家計も助かる満足ごはん』や、黒瀬聖司健康運動指導士から『財布にやさしい運動のコツ』のテーマで、塩分や糖分、脂質を減らして魚や野菜といった和を主としたバランスの良い食生活、武田総合病院で開催しているフィットネス指導、足に合った靴の選び方、速くゆっくりを交えた「インターバル足歩」を呼びかけました。

 平田直美・糖尿病看護認定看護師から、糖尿病患者さんの場合には、足爪の切り方が大切で、「上辺を真っ直ぐ切り、左右をやすりで削る」と丁寧に指導。最後に、『ミニレクチャー 〝いつかは来る!!災害に備えよう〟』と題して、看護師の奥田美晴・日本糖尿病療養指導士から、糖尿病患者・家族の方々へ「災害時には、糖尿病薬などを記入したお薬手帳、治療用キットの準備や、周りの人に症状を事前に訴えるように」と注意を求めました。

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