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2019.07.25 京都新聞朝刊 医療のページ 武田病院 脳卒中センター 部長 定政 信猛「夏の脳梗塞」

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


夏の脳梗塞

就寝前にコップ1杯分の水分を

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武田病院 脳卒中センター 部長 定政 信猛

 

夏と脳梗塞の関係は。

脳の血管が詰まる脳梗塞は、冬に起こりやすいというイメージがありますが、夏、特に気温が上がってくる7月や残暑のある9月に発症数が増えるということが明らかになっています。気温が高くなると、体温を下げるために血管が拡張し、汗が出ます。その結果、血液中の水分が不足し、血液がどろどろになることで血栓ができやすくなり、脳梗塞が起きやすくなります。

診断と治療は。

脳梗塞は前兆がある場合があります。顔がゆがむ、腕の力が入らない、持っていたものを落とすといったまひの症状やろれつが回らない、言葉が出なくなるといった症状が見られた場合、すぐに医療機関を受診しましょう。脳梗塞の治療は時間との勝負です。発症から4.5時間以内であればt-PA(血栓溶解薬)を投与します。24時間以内で脳梗塞があまり進んでいなければ、カテーテルで血栓を回収する血管内治療を行います。早期発見が有効であり、治療が遅れると意識障害などの後遺症が残ることがあります。

日頃の対策は。

小まめに水分補給を行ってください。脳梗塞は睡眠中に起こることが多いので、就寝前にコップ1杯分の水分を取り、乾燥の原因となる冷房は適温に保ちましょう。また、電解質を含むスポーツドリンクも効果的です。加齢とともに脳梗塞の原因となる動脈硬化が進むため70~80代の発症が多いといわれていますが、生活習慣の乱れから若年層でも発症することがあります。飲酒量にかかわらず、アルコールは脳梗塞のリスクを高めるため、できるだけ控え、塩分や脂質の多い食事は避けましょう。バランスの取れた食事、運動を心掛け、生活習慣を改善することが大切です。

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