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2018年「武田病院グループ物故者法要」が行われました

2018/10/31 インフォメーション 武田病院グループ

平成30年度 武田病院グループ物故者追悼法要
1261人の御霊を追善供養

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 武田病院グループ9病院の入院患者および特別養護老人ホームの入所者など、この一年間に亡くなられた方々の合同慰霊祭『武田病院グループ物故者追悼法要』が10月28日、真言宗醍醐派総本山醍醐寺金堂で厳かに営まれました。

 武田病院グループ理事者をはじめ、医師、看護師ら医療・福祉従事者や職員150人が参列し1261柱に、誠心より哀悼の意を捧げました。

 壁瀬宥雅(かべせ・ゆうが)執行長を御導師として金堂本尊に向って一礼の後、12人の職衆(しきしゅう)が経を唱えながら入堂。本尊の薬師如来、脇侍の日光、月光菩薩像に深々と礼拝、着座をされて法要が始まりました。薬師如来は、三摩耶形(さんまやぎょう、仏の象徴物)として左手に「薬壺」を持つ「大医王仏」とも称されており、誠にこの法要に相応しいお姿をされています。

 壁瀬導師の所作により鐘は響き、法要に入るための前讃(ぜんさん)が金堂内に広がりました。物故者廻向文によりグループ全施設の物故者が読み上げられ、続いて、職衆により物故者全員の御霊に向けて「般若の智慧に導く」と言われる理趣経(りしきょう)が読誦されました。御霊への廻向がお香とともに広がり渡ると、武田隆男会長、武田隆久理事長ら理事者の礼拝・焼香に続いて、各病院長、医師らも御霊に向って深々と弔意を手向け、物故者への追悼の誠を捧げました。

 御導師による後讃が行われた後、武田隆久理事長が列席者を代表して、改めて本尊薬師如来と御霊を礼拝し「本日、不幸にしてお亡くなりになられました1261名の御霊に対して、慎んで追悼の言葉を捧げます。病気の回復を願ってグループ各施設で養生をつくされたにもかかわらず、ご他界されました御霊に対しましては、医療に携わる者として誠に痛感の極みです。これからも研鑽を積み精進を続け、より良い医療を提供し続けてまいる決意を新たにしています。どうか安らかにお眠りください」と、衷心より追悼の言葉を述べました。

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 真言宗・醍醐寺の創始を敬う「三祖宝号」が唱えられ、ご廻向を滞りなく営まれた壁瀬執行長より武田病院グループの参列者に向けて法話が行われました。壁瀬執行長は冒頭、廻向を滞りなく終えられたことを告げられ、法話に入られました。壁瀬執行長は、「人の誕生は目出度く、亡くなることは悲しいものですが、般若心経では生じることも、滅することも同じで『是諸法空相 不生不滅』とされ、どちらもお目出度いことなのです。

 私どもは、人が生まれるということはお目出たいことと考えます。生じることができるということに対してはお目出度いという気持ちなのです。そして、亡くなられるということは、武田理事長の追悼の言葉にもありましたが、非常に悲しいことと捉えるものです。しかしながら、般若心経の中には、実は生じることも、滅することも同じことであると取られています。その一文には、不生不滅、不垢不浄、不増不減(ふしょうふめつ、ふくふじょう、ふぞうふげん)とあります。すなわち、不生不滅は生ずることも、滅することもない。不垢不浄は汚いことも、綺麗ということもない。不増不減は増えたり、減ったりすることもない。これが空相すなわち相互依存という「般若の智慧」のことで、こういう哲学的なことが書かれています。日々、医療に従事されておられる、武田病院グループの先生方や看護師の皆さまは、全ての患者さんのために、日々、精進していただいています。まさに、その心は、いつも「本質を眺め守って」いただいており、敬意を表しております。これからも、生涯、人々のために精進していただくとともに、患者さんのためにご尽力いただくよう願っております」と仏法を賛嘆されるとともに、一座の方々に法味を授けられました。

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