武田病院グループ:保険・医療・福祉のトータルケアを提供する京都の病院

  1. トップ
  2.   >  広報・読み物

武田病院の新着情報

2017.03.02 第1回 病診連携外科フォーラムを開催しました。

第1回病診連携外科フォーラム開催
地域の開業医と最新医療情報共有を図るために

 

 外科疾患の治療と先進医療情報を学び合う武田病院グループの第1回「病診連携外科フォーラム」(共催:下京西部医師会、康生会武田病院、株式会社ヤクルト本社)が京都市下京区のメルパルク京都で開かれ、京都市西南の開業医や武田病院グループ医療従事者ら48人が熱心に研修しました。

 

 冒頭、康生会武田病院の内藤和世院長が、「武田病院グループでは近年、最先端のがん治療に全力を注いでおり、優秀な外科医が担当しています。その一助として初めてのフォーラムを開催しました。開業の先生方とともに研鑽を深めたいと思います」と挨拶。一般演題1として『2016年当科手術症例の検討~最近の外科疾患の診断と治療~』のテーマで、武田病院外科の大江正士郎副部長が症例を発表しました。

 内藤院長.jpg 大江先生.jpg

大江副部長は昨年、当院外科が行った新設の乳腺疾患を含めた325例を分析。特に、患者さんへの負担が少ない鏡視下手術が133例に上った点を強調、「2015年と比べて大幅に増加し、全症例のほぼ半数が鏡視下手術で、臓器別では小腸・結腸が94例、胆嚢60例、鼠径ヘルニア47例、その他、胃がんや大腸がん、直腸がんなど数多くのがん治療を実施しています」と画像を示しながら報告しました。

 

演題2では、『手術症例あれこれ~腹腔鏡下腹壁瘢痕(はんこん)ヘルニア修復術など~』と題して古元克好外科副部長から、主として腹壁ヘルニアの手術に絞って分析。古元副部長は、筋膜が何らかの原因によって裂けて、腹膜と腹腔内臓器が皮下脂肪に飛び出してくる病態で、「従来の手術法では困難を伴いやすく、腹腔鏡下で腹腔内からアプローチして患部にメッシュを充てる〝IPOM〟を用いています」と、腹腔鏡手術の手技について動画を用いて伝えました。

 古元先生.jpg 山口先生.jpg

続いて演題3は、乳腺外科の松谷崇弘副部長が、『乳房再建を見越した乳がん治療』について発表。最初に松谷副部長は、「当院では、2016年の6月、外科から独立して乳腺外科を立ち上げ、最新の乳腺治療を実施しています」と、半年間で40件の乳がん治療を行い、乳房再建手術18件を実施したことを報告。乳房再建治療は、乳腺外科と形成外科の双方の技術を同時に展開する必要があり、松谷副部長は全国で3人、関西では唯一のダブル専門医として知られ、限られた施設でのみ対応が可能な点を述べ、乳房再建の先端治療法を詳しく報告しました。

 松谷先生.jpg 井ノ本先生.jpg

特別講演として、藤田保健衛生大学緩和医療科の東口髙志教授から、『いきいきと生き幸せに逝くために』と題して、最先端のがん医療と、がん患者さんが希望を抱いて過ごす緩和医療の実際を解説。東口教授は医師としてがん患者などの自宅に積極的に訪れ、治療や末期の緩和ケアを続けた苦闘談を交えて、50万人の超高齢患者難民を国全体が支えて行く必要性を強調しました。

 東口教授.jpg

また、外科医として高齢患者への栄養管理の重要性を率先して実践、特に、90歳の患者に対する膵頭十二指腸切除に際して、「術前に免疫栄養療法を施しましたが、がん病変の切除に迷い、家族に手術をしないことを話し、患者も死の間際まで幸せに暮らしました。人である限り、最後までハッピーに生き続けることがなによりではないでしょうか」と、緩和ケアの必要性を訴えました。中でも、高齢者の患者さんらが瘠せている実態として、必要なエネルギーが摂れていないことがあることを示し、筋力低下(サルコペニア)、食欲、行動力などを衰えさせない生活環境(食力)の重要性を訴えました。

 

前の記事 一覧を見る 次の記事

Copyright © 2014 Takeda Hospital Group. All rights reserved.