透析装置の消毒・洗浄剤の変更
康生会武田病院 臨床工学科 透析担当科長 岡本博行

従来透析を行った後のラインや機械内部の洗浄に次亜塩素酸ナトリウムと炭酸カルシウムを除去する目的で酢酸を使用してきました。 しかし、次亜塩素酸ナトリウムは配管や機械内部の腐食が大きく、有機物共存下での殺菌効果の低下があり、洗浄が不十分になる可能性がありました。 また酢酸による炭酸カルシウムの除去には不快臭があり、作業者が不快な思いをしながらの作業を行っても、配管や機械内部の腐食を早める作用があり、その為に機械の部品交換が必要となることがしばしばありました。 また環境負荷も問題になっていました。 そこで2004年秋より当武田病院グループでは、次亜塩素酸ナトリウムに代わり塩素系除菌洗浄剤ECO-200(アムテック社製)、酢酸に代わり無臭型炭酸カルシウム溶解剤サンフリーL(アムテック社製)に切り換えました。

それによる利点として、
ECO-200
主成分:カルボン酸系金属キレート剤、珪酸塩化化合物、苛性アルカリ
pH:10.4(180倍希釈時:当院希釈率)(次亜塩素酸ナトリウムpH:11~12)
BOD:1mg/L(200倍希釈時)
サンフリーL
主成分:カルボン酸系化合物(食品添加物)
pH:2.73(180倍希釈時:当院希釈率)(酢酸pH:2~3)
BOD:1740mg/L(200倍希釈時)
どちらも高希釈にて洗浄を行うため、環境負荷に対して軽減を行うことが出来ました。
また下水に排水する際にも法律上pH:5~9と定められていますが、当グループにおいては各施設とも中和装置を用いてpH:7前後に中和した後、排水を行っています。
また、従来の方法に比べ、高希釈であるため、洗浄剤本来の使用量は減少したため、コストの軽減にも役立ちました。












