「住環境疾病予防研究会」(シックハウス研究会)
住宅建材やインテリアなどから生じる化学物質による健康被害、シックハウス症候群について、医療、建築、行政関係者が横断的に話し合う京都でははじめての「住環境疾病予防研究会(シックハウス研究会)」が7月29日、康生会武田病院で開かれ、今秋のシンポジウム開催などで一般に広く呼びかけていくことを決めました。
合板や室内装飾に用いられる接着剤吸引によるアレルギー、喘息など呼吸器系統の疾患、いわゆるシックハウス症候群や化学物質過敏症は、高度経済成長時代(1950年代)の簡易プレハブ住宅の建設ラッシュを機に大きな社会問題になってきました。
厚生労働省でも今衆院で
- 建材接着剤に使用されるアセトアルデヒドの制限
- 換気扇の設置
などを義務づける法制化を進めています。
京都府立医科大学第一内科の吉川敏一教授らの呼びかけで、今年4月に研究会が発足。
吉川教授が会長に、武田隆久・武田病院グループ理事長が京都府医師会環境担当理事として副会長に押されました。
会員には、国立環境研究所(つくば市)の高野裕久研究官、京都大学農学部の藤井義久助教授をはじめ、京都市各保険所長、京都市衛星公害研究所長、建築関係者らが加わり、産・官・医の垣根を超えた枠組みでの話し合いをしてきました。
この日は、保健所などを通じて調査資料をまとめるためのアンケート質問事項づくり、各地のシックハウスに対する事業展開、学会の状況報告につづいて、病院での疾患の症例が発表されました。
この中で、小学校6年生の児童が花粉アレルギーのほか、教室や廊下のワックスの臭気で倒れたり、水道水にも反応する重症が示されました。
また、1997年ごろから規制逃れの建材・接着剤駆け込み使用が見られ、家族全員が気管支炎やかぜをひきやすくなっている事例も報告されました。
最後に、京都府医師会理事の武田隆久理事長らを責任者に、今年11月に医療関係者対象のシンポジウムを開くことが決められました。










