看護師ってどんな仕事なの?
みなさんは、「看護師」ってどんな仕事をしているイメージが一番に思い浮かぶでしょうか?
私たちが高校生に聞いたところ「注射をしている」「血圧を測っている」「カルテを抱えて医師の横に立っている」という
答えが多く返ってきました。注射をすることも、血圧を測ることも、看護師の仕事ですし、医師を手助けするのも看護師の
大切な役割です。しかし、これはほんの一部のことなんです。
看護の役割については、いろいろな考え方があるのですが、みなさんがよく知っている「ナイチンゲール」は、看護を次のように考えています。


ナイチンゲールの「看護覚書」という本の冒頭に出てくる言葉です。
たとえば、風邪をひいてしんどいときに、汗のべったりついたパジャマを着て、汗臭い湿った布団に寝ていたらどうでしょう?余計にしんどくなるような気がしますよね。でも、暖かいタオルで汗をぬぐい、清潔なパジャマに着替えて、フカフカの布団で寝るとどうでしょう?
何だか気分が爽快になって、辛さも半減するような気持ちになると思いませんか?
空気だって同じです。部屋の空気を入れ替えると、気持ちが晴れやかになるものですよね。生き物は全て自然治癒力と言って、自然に回復する力を持っているのです。それは人間だって同じです。「病は気から」といいますが、人間は、心の持ち方によって、その自然治癒力が高まると言われています。
だから、この自然治癒力を高めるために、身の回りの環境を整えるのが看護だというこというのが、ナイチンゲールの考え方です。そのため、看護師は患者さまの身体を拭いたり、ベッド周りの環境を清潔にしたりという事も行いますが、これを看護の言葉で「清拭」「環境整備」と言い、看護の勉強を始めた学生が、初めの頃に学ぶ看護技術です。
患者様の視点で看る。それが看護。

また、看護が対象にしているのは、病気や怪我をした人だけではありません。病気を予防するために、栄養(食事)の話をしたり、健康診断で異常がないかを確かめるのも看護の仕事なので、そういう意味では、健康な人も看護の対象だと言えるのです。しかし、多くの場合は、病気や怪我をした人のお世話をする場合が多いのですが、看護と医療は同じではありません。医療とは、医師が診察をして診断をし、治療計画を立てて治療を行うものです。看護は、その人が出来るだけ早く回復するように、患者さまの回復を遅らせる原因(看護問題)を取り除くことを指します。
看護師は、医師の診断とは別に、看護診断を行い、援助を計画しているのです。 医師はその人の身体を中心に診る(みる)のに対して、 看護師はその人の心・身体・生活など、全てを含めて看て(みて)います。そして、その人が必要な看護を看護師が考えて導き出すのです。
そんな風に、看護の仕事は、ただ決められたことをする(この人にただ注射を打つだけとか、体温を順番に測って回るなど)のではないのです。看護の学校(大学)に入学すれば、身体のことや病気のことも学びますが、それだけではなく、心のこと、社会のこと、法律のことなど、人が生きるにあたって必要な、さまざまなことを学びます。そして、それらの勉強をした後に、「看護学」という学問を学び、実習で実際の看護を計画したり、実際に援助をさせてもらったりしながら、看護師として成長していくのです。
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