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メディア登場

京都新聞朝刊より

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

武田病院 循環器センター部長 木下 法之

高齢者の心臓疾患

武田病院 循環器センター部長 木下 法之

高齢者に多い心疾患は。

近年、高齢者の虚血性心疾患が増えています。九州大学が福岡県久山町で行っている疫学調査で、80歳以上の超高齢者の急性心筋梗塞(こうそく)が急増しているというデータが報告されています。メタボリック症候群が起因し、中でもコレステロール値が高くなって動脈硬化を起こす人が増えていると考えられています。

症状は。

胸痛や胸部の圧迫感が通常ですが、高齢者の急性心筋梗塞では、約30%が全く無症状であったり軽く出てくる場合があります。そのため、発症してかなりたってから救急搬送されてくるケースが多く、梗塞の範囲や重症度により、治療に困難が伴ったり、致死性不整脈や心破裂、脳血管障害などの合併症を起こすことも多くなります。75歳以上での発症例(京都府内のデータ)では死亡率が 50%以上に上るので、家族や周囲の人の気づきなどで早く専門病院へ来られることをお勧めします。

治療は。

急性心筋梗塞では血流が途絶えた部分を再還流させ、できれば6時間以内に治療することが大切です。高齢者にとって負担を軽くするため、侵襲の少ないカテーテルでの治療が主流です。最新の機器として、詰まった血栓を飛ばさないよう吸引することや、再狭窄(きょうさく)防止のための薬剤塗布ステントも用いられ、合併症を引き起こさない術法がとられるようになりました。ただ、心筋梗塞を起こした部分の動きが非常に悪くなっているため、心不全を繰り返される方がおられます。できるだけ早く治療をすることで合併症を起こさずに済む可能性があります。


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