※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

人工関節
武田病院 整形外科部長 真多 俊博
関節の手術療法について。
関節疾患の痛みに対して、リハビリ治療や投薬、補助装具を用いる保存治療で十分なADL(日常生活に必要な体の動作が可能なこと)を確保できない場合には手術治療を選択します。関節の形を矯正する骨切り手術や人工関節手術があります。両者には長所と短所があります。最近では人工関節が選択される傾向にあります。その理由は早期離床・早期退院が可能なこと、人工関節の寿命が飛躍的に伸びたことにあります。人工関節手術が行われる疾患は変形性関節症、関節リウマチ、外傷性関節症などです。ひざ関節や股(こ)関節に多く行われています。肩関節やひじ関節に行うこともあります。
人工関節の素材は。
金属やセラミック、高分子ポリエチレンです。これらの材料は優れていますが、人工関節には長期使用による劣化の問題があります。すなわち、関節のベアリング部分の摩耗と、骨と人工関節の間の緩みがあります。この問題を解決するために新しい材料の研究や、形状の改良、さらに自身の骨を丈夫にする研究が行われています。
人工関節手術の治療について。
人工関節を正確に、かつ確実に人体に設置されることが大前提です。しかも十数年の使用を前提としていますので、慎重さが求められます。人工関節の設置がうまくいかないときは、脱臼や破損の原因となることがあります。もう一つ大切なことは、人工関節のタイプが適切に選択されることです。主治医の先生と十分に相談をしていただくことが大切です。







