トップページ > メディア登場 > 京都新聞朝刊 > 前立腺がん

メディア登場

京都新聞朝刊より

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

宇治武田病院 放射線治療センター長 岡部春海

前立腺がん

宇治武田病院 放射線治療センター長 岡部春海

前立腺がんの特徴は。

前立腺がんは30年前に比べて約10倍に増えており、特に65歳以上の発症が多いのが特徴です。前立腺は男性特有の臓器で、がん発症には男性ホルモンの影響が考えられます。前立腺がんは他のがんに比べ極めて進行が遅く、初期症状はほとんど見られません。まれに前立腺肥大症を合併したケースでは、排尿障害を伴う場合もあります。

治療は。

前立腺がんに特徴的なホルモン療法では男性ホルモンを抑えたり、女性ホルモンの投与を行います。I~II期の初期段階では前立腺の摘出手術を行うことも可能ですし、放射線同位元素の挿入による放射線治療も行われます。III期以降になると、がんが周辺組織に浸潤しているため、放射線治療の外部照射が中心となります。

放射線治療は。

前立腺は、放射線に弱いぼうこう、直腸に挟まれているため、通常の放射線治療では大線量を投与することが困難です。日本では2000年頃から導入された強度変調放射線治療で、病巣の位置や大きさを確定した後に前立腺中心に72グレイ以上の線量を照射できるようになり、I~III期のすべての前立腺がんに根治的放射線治療を行うことが可能になりました。

日常の注意は。

近親者に前立腺がんの患者さんがおられる方には、40歳代からでもPSA(前立腺特異抗原)検査をお勧めします。特に発症リスクが高まる55~65歳ぐらいから定期検査を受けられた方が良いでしょう。


このページのトップへ