※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

胃・十二指腸潰瘍
武田病院 消化器センター所長 高橋 周史
胃、十二指腸潰瘍とは。
食物を消化するための胃液に含まれる胃酸や消化酵素などのいわゆる攻撃因子と、胃粘膜を守る粘液などの防御因子とのバランスが崩れると潰瘍(かいよう)になると言われてきましたが、近年その原因の大部分は、ピロリ菌や非ステロイド系消炎鎮痛薬であることが明らかになってきました。
症状は。
胃潰瘍は食後1時間~1時間半ぐらいから、十二指腸潰瘍では空腹時や夜間にみぞおち辺りに痛みが出るのが典型的な症状です。特に胃潰瘍では、背部痛、胸やけやげっぷ、腹部膨満感や食欲不振など他の病気と紛らわしい症状のこともあれば、無症状のこともあり、症状だけで自己判断するのは危険です。
治療と予防は。
胃酸を抑えることが治療の原則です。最近ではプロトンポンプ・インヒピター(PPI)という強力な酸分泌抑制剤のおかげで早く確実に治すことが可能になりました。ただし、出血を伴った場合、あるいは高齢者や重い病気のある方などは油断は禁物です。最近ではピロリ菌感染が原因の患者さんの場合は除菌治療を行えば、再発防止効果が高いことが分かってきました。心臓病、脳疾患、整形外科疾患などで非ステロイド系消炎鎮痛薬を継続内服している方は、潰瘍予防のために胃薬の併用が望まれます。







