※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

認知症
武田総合病院 副院長 神田 益太郎
認知症とその症状は。
アルツハイマー型認知症が代表的で、その症状としては、昔のことはよく覚えているのに、今言ったことや行動を忘れてしまうこと(近時記憶障害)が特徴的です。また、同じものを何度も買ってきたり、買い物で釣銭を間違えたり、料理の仕方がわからない、テレビのリモコンの使い方がわからない、なども見られます。
検査は。
長谷川式簡易知能検査(三十点満点)では、まず今日の日付を聞きます(見当識)。次に、三つの言葉、例えば「桜、猫、電車」を復唱して覚えてもらいます(即時再生)。ここで、簡単な計算、数字の逆唱(例・二八六を逆に言う。)などで記憶をそらした後で、もう一度三つの言葉を言ってもらいます(遅延再生)。また、野菜の名前をたくさん挙げてもらうなども行います。長谷川式で二十点以下ですと認知症ということになります。
治療と日ごろの注意は。
アルツハイマー型認知症の治療は困難ですが、脳内でアセチルコリンという物質が不足しているため、それを補う塩酸ドネペジルという薬が使用されています。患者さんは、新しい記憶の形成が困難ですので、できるだけ生活環境を変えずに日常生活を送れるようにしてあげましょう。物忘れが目立つ場合には、早期の診断をお勧めします。進行した場合でも、人間としての尊厳に配慮して接することが大切です。







