トップページ > メディア登場 > 京都新聞朝刊 > 脳腫瘍の早期発見と治療

メディア登場

京都新聞朝刊より

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

武田病院 脳神経外科医長 山田 誠

脳腫瘍の早期発見と治療

武田病院 脳神経外科医長 山田 誠

脳腫瘍の症状は。

脳腫瘍は脳細胞自体が腫瘍化したものと、脳細胞以外の組織の腫瘍とに大別されます。前者は脳そのものがダメージを受けるため、生命予後が悪い傾向があります。症状は場所によりますが、頭痛が長引いたり、マヒやしびれなどの運動・感覚障害などを来すことが多いです。また、言語障害や視野狭窄(きょうさく)、高次脳障害などが見られることもあります。高次脳障害の場合、家族の方は認知症と判断されることがありますが、MRI検査で腫瘍が見つかることもありますので、専門医に相談されることをお勧めします。

検査には。

脳の症状が疑われる場合、最初にCTを撮り、それで診断がつかない時にはMRIを、さらに造影検査によって異常病変を見極めます。脳腫瘍と判定できれば、PETや脳の血管撮影、核医学検査という特殊な検査を行います。

治療方法は。

手術適応は必ずしも腫瘍の大きさとは関係しません。最近の医療方針としては手術だけでの完治を求めるのではなく、後の放射線や抗がん剤治療を見据えて行わねばなりません。手術を行うケースは、どのような腫瘍かを見極めるための手術、腫瘍がもたらす圧迫を解除して症状を改善させるための手術、摘出によって生命予後を延ばすための手術の3つがあります。

生活習慣の改善など予防方法は。

残念ながら脳腫瘍に予防はありません。早期発見・治療が最も大切な予防になります。脳腫瘍の20%が転移性で、うち半分は肺がんが原発です。肺がん、乳がん、胃がん、腎臓がんの4つの病気になられた患者さんは、転移の可能性を考え、脳の検査を受けていただくことが有効です。


このページのトップへ