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メディア登場

京都新聞朝刊より

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

宇治武田病院 放射線治療センター長 岡部 春海

放射線治療の現在

宇治武田病院 放射線治療センター長 岡部 春海

放射線療法の特徴は。

放射線治療では、頭から足のつま先まで、あらゆる臓器に対して治療が可能で、患者への侵襲も少なく、形態保存と機能の保存に優位性が認められます。例えば喉頭(こうとう)がんの場合、声帯の切除手術を行うと声を失うことになりますが、放射線治療であればそのおそれはありません。喉頭がんでは手術療法と治療成績(五年生存率)を比較しても、ほとんど差はありません。

がん治療における治療法選択について。

現在の日本でも、がんに対して手術が無理なら放射線治療を選択するという考えがあり、治療の初めから手術か放射線治療かを選択することは少ない様です。欧米ではがん患者の半数以上の方が放射線治療を選択していますが、日本ではまだ25%程度で、欧米のように放射線治療が一般化するのはまだ先のことでしょう。手術療法と放射線療法の治療成績にほとんど差がないことはあまり知られていないのです。

治療成績の現状は。

喉頭がん、子宮がんなどでは手術療法と放射線療法に、治療成績の差はほとんどありません。肺がんでは手術療法の方が治療成績がよいとされていますが、実際は年齢などにより肺がんで手術できる方は限られています。手術ができるのは肺がん患者さん全体の四~五割で、その中での治療成績になりますから、それに比べて放射線治療は患者さんを選びませんので、治療成績を正しく比較することは難しいのが現状です。また、前立腺がんに対する放射線治療では、前立腺が膀胱(ぼうこう)や直腸に近いため、治療の副作用によって直腸出血や腸閉塞などを起こす可能性がありましたが、最新の放射線治療機ではがんの病巣にピンポイントで放射線を照射できるので、周囲の正常組織に影響のない安全な治療が可能になっています。


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