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高血圧症の危険性
武田総合病院 循環器科部長 黄 明宇
高血圧症とは。
血圧は心拍出量、血管抵抗、循環血液量によって決まります。そのどれかが上昇した場合、血圧は上昇し、高血圧症となります。収縮期血圧が140mmHg以上で治療の対象となり、130mmHg以下への管理を目指します。高血圧症はほとんどが原因不明ですが、色々な要因が関与することが分かっています。その中には加齢、家族歴など回避出来ない要因もありますが、生活習慣など回避出来る問題も少なくありません。
高血圧症の危険性は。
高血圧症はサイレントキラーと呼ばれるほど症状が出にくいです。息切れしやすい、肩こり、偏頭痛などで、それに伴う合併症は非常に重篤なものがあります。長期間高血圧にさらされると脳、目、心臓、腎臓、全身血管に影響が出てきます。特に三十歳代頃から発症する若年性高血圧症は要注意です。多くの方は心筋梗塞や脳梗塞など重篤な合併症を起こしてから病院に来られるのですが、大切なのはその手前で予防することです。
治療法は。
高血圧症の場合、初診で投薬することはまれです。まず二週間程度、早朝血圧と夜の血圧を自己測定していただいて、ご自身の正しい血圧の数値を知り、薬物治療を行うか判断します。そして降圧はゆっくり確実に目標値まで進めます。最近の降圧薬は一日一回投与で十分な持続的な降圧が得られるものが多く、患者さんの負担も軽減されています。また降圧薬は服用すると一生続けなければならないという不安のある方もおられますが、禁煙、規則的な生活サイクル、減塩食、適度な運動など生活習慣の改善で血圧は明らかに下がります。降圧薬が不要となるケースはごく普通に見られることであり、高血圧症は自分で管理できる病気と言えるでしょう。







