※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。
ばね指(弾発指)
宇治武田病院 院長 勝見泰和

手の機能は非常に幅広く、指や手のケガをして、初めてその重要さに気づきます。手は第二の目と言われるほど、物をつかむ、握る、押すとか、触れただけで硬い軟らかいといった感覚や繊細な役目を担っています。
最近、増えている手の病気として、四十歳以上の女性に発症する「ばね指」があります。
更年期の人や、指を酷使する人などで、腱(けん)が引っかかって指がカクカクして力が入らなくなる症状です。
指を曲げる腱には硬い腱鞘によるトンネルがあり、腱が浮き上がらないように押さえています。使い過ぎなどで腱鞘に炎症が生じると腱鞘炎となり、痛みが生じます。進行するとトンネルが狭くなり、腱が引っかかるようになります(図)。
これがばね指で、特に母指に多く見られます。
安静、ステロイド注射、手術療法があります。従来の手術療法では、十五ミリほどの皮膚切開が必要でしたが、最近では小さな二カ所の穴だけの低侵襲の手術を行っています。
小さな穴から細い関節鏡を挿入し、内視鏡を見ながら腱鞘を切離します。
局所麻酔だけで実施し、患者さんに説明しながら手術を行います。もちろん入院の必要もなく、一度に多数のばね指の手術も可能です。







