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メディア登場

京都新聞朝刊より

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

十条リハビリテーション病院 血液透析センター部長 橋本 裕

腎炎

十条リハビリテーション病院 血液透析センター部長 橋本 裕

腎炎とはどのような病気でしょうか。

一つの腎臓には糸球体という毛細血管の塊のような組織が約百万個あります。その糸球体の中で血液がろ過され尿が排出されます。この糸球体とその周辺の尿細管、血管などの組織に様々な変化が起こり腎機能に障害が起こります。腎炎は症状で五つに分類されており、(1)発症が明らかで腎障害が突然起る急性腎炎(2)数週~数カ月で急速に腎不全に進行する進行性糸球体腎炎症候群(3)無症状で血尿が認められるだけの持続性血尿症候群(4)尿の異常が一年以上の長期にわたり、徐々に腎不全に移行する慢性糸球体腎炎症候群(5)高度のタンパク尿、高脂血症、浮腫が認められるネフローゼ症候群があります。

急性腎炎とは。

様々な病型がありますが、一例としては、上気道炎などの細菌感染により体内にできた抗体が抗原と免疫複合体を形成し、糸球体に沈着し腎障害を起こすこともあります。感染後一~二週間の潜伏期の後、浮腫、血尿、タンパク尿などの症状が出現し、一週間ぐらいで軽快することが多いですが、慢性化し腎不全に進行することもあります。

慢性腎炎とは。

ほとんど無症状で、肉眼で見えない血尿やタンパク尿が持続することが多く、検診の尿検査で見つかることが多いです。吐き気などの消化器症状、貧血による動悸・息切れ、電解質異常による手足のしびれなどが認められる場合は、かなり病状が進行していることが考えられます。尿の異常が指摘されたら早期に専門医による精密検査を受けた方がよいでしょう。

どのような治療法がありますか。

腎臓に負担をかけないように安静にし、浮腫や高血圧に対して塩分制限やタンパク制限などの食事制限を行います。薬物としてはステロイド、免疫抑制剤、抗血小板剤などを使うことが多いですが、これらは副作用も強く慎重な投与が必要ですので、ステロイド投薬などに関しては専門医の指示に従ってください。


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