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くも膜下出血
武田総合病院 脳神経外科部長 川西 昌浩
くも膜下出血とは。
くも膜とは脳の表面を覆っている半透明の薄い膜のことで、この膜の下(脳とくも膜の間)に出血しているのをくも膜下出血といいます。原因のほとんどは、脳動脈にできたこぶ(脳動脈瘤)の破裂です。成人のあらゆる年代に認められ、発病すると予後は悪く、半数の方は亡くなります。
動脈瘤が破裂するとどうなりますか。
止血しないで出血し続けると、患者さんは亡くなってしまいます。二割くらいの方が急死に至るといわれています。出血の量が少なくて、出血が仮止まりすると患者さんは突然の頭痛を覚えることになります。
症状は。
くも膜下出血の症状はほかの脳卒中と違い、手足のマヒなどが出ることは少なく、頭痛だけで発病するか、意識障害を呈するかに分かれます。くも膜下出血の頭痛はほかの病気と異なり、何時何分何秒と言えるくらいの突発(瞬間)ピーク型です。それまでまったく何ともなかったのに、まさに風船が破れたように瞬間的に痛くなるといわれています。同様の起り方で後ろの頸が痛くなることもまれにあり、注意が必要です。
発症後について。
動脈瘤が再出血すると患者さんの状態が悪くなるので、この段階(頭痛だけの段階)で治療することが極めて重要です。このような頭痛を覚えたら、時間を問わず、脳神経の専門病院へ行き、再出血防止の治療を行うことが必要です。再出血を防ぐ治療としては、動脈瘤の根元をクリップで止める方法と、血管の中からプラチナ製のコイルを詰めて栓をしてしまう方法があります。再出血の防止の治療が終わっても、くも膜下出血後二週間ほどは脳の血管が細くなるので、入院して治療を受ける必要があります。家族の方も頭痛だけだとあなどらず、瞬間的に痛くなっている場合は、脳神経専門の病院を受診することをすすめます。







