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メディア登場

京都新聞朝刊より

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

武田総合病院 心臓血管外科センター部長 朴 昌禧

心臓・血管1~力強い体内の環境システム-心臓弁膜症-

武田総合病院 心臓血管外科センター部長 朴 昌禧

心臓の弁の働きと心臓弁膜症とは。

心臓の各部屋と動脈の間には血液の逆流を防止する弁があります。右心室と右心房の間にあるのが三尖(さんせん)弁、右心室から肺への間は肺動脈弁、左心房と左心室の間が僧帽(そうぼう)弁、大動脈の根元にあるのが大動脈弁で、これらの弁が病気になった状態が弁膜症です。

原因と症状は。

弁膜症の病態としては、弁が硬くなり狭くなることで血液が流れにくくなるもの(狭窄症)と、弁が閉じきれずに血液が逆流するもの(閉鎖不全症)の二通りがあります。大動脈弁に障害があると左心室に負担がかかり、僧帽弁が障害すれば左心房に影響がでて、肺に血液が溜まってしまいます。どちらの病態も動くと息切れなどの症状があり、悪化すると全身から血液が返ってきにくくなり、手足のむくみも出ます。また心臓に負担がかかると不整脈が起こり、動悸を訴えられる方もおられます。以前は子供の時にかかったリウマチ熱の後遺症として弁膜症を発症し、徐々に進行するものが多かったのですが、最近では弁を支える腱索が切れ突然発症するケースや、感染性の心内膜炎により弁膜症になる方もおられます。特に、加齢による動脈硬化で起こる大動脈弁の狭窄症が増加しています。

治療法は。

症状が強くなってくる場合は手術が第一選択となります。僧帽弁の閉鎖不全症は自分自身の弁で修復できる可能性が高いですが、弁が硬くなってしまった場合は、弁を機械弁(パイロライトカーボン製)か生体弁(馬や豚の心臓から作成)に取り換える必要があります。機械弁の耐用年数は一生涯ですが、血栓を作らないための薬剤を飲み続けなければなりません。生体弁では術後三~六カ月以降、薬を飲む必要がなくなりますが耐用年数は十~十五年です。

予防法は。

もともと弁に異常のある方が、歯科治療をきっかけに感染心内膜炎を発症することがありますので、治療を受けられる際は担当の先生に事前に相談してください。


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