※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

家族で守る~高齢者の病気~
タケダ放射線科クリニック 武田病院画像診断センター長 林田 孝平
2006年2月18日(土)、京都市中京区の京都新聞文化ホールで開催された「京都新聞健康生活講座6『家族で守る~高齢者の病気~』パネルディスカッション」 に、タケダ放射線科クリニック 武田病院画像診断センター長林田 孝平先生が出演されました。 (以下は新聞に掲載された中から林田先生の部分を抜粋)

林田先生はがん検診のPETの専門家ですが。
例えば肺がんでは、「1日の喫煙本数×喫煙年数」が、400以上の数値であれば危険性が高まると言われており、喫煙者は非喫煙者と比べて肺がんのリスクが約5倍、喉頭がんでは約33倍にもなります。PET検診のPETは陽電子放射断層撮影法の略称です。これにCTを合わせたPET-CTという機器で検診を行う場合もあります。PETはブドウ糖を患者に注射し、がん細胞に取り込まれる様子を画像で確認しますが、100人中1.5人程度にがんが見つかっています。
高齢者の検診について。
PET-CTの検査は、薬を注射し1時間の休憩の後、20分ほどで撮影するので非常に楽ですし、頭部から骨盤まで撮影しますので、症候性脳梗塞と冠動脈石灰化も確認できます。CTで確認できる情報量は多いので、6割程度で何らかの異常が見つかりますが、このうち約3割が詳しい検査を必要とします。PETの検査結果のうち約3割で、五十肩や肺の炎症などが見つかりますので、がん以外にも有効です。
病気の早期発見については。
PET検診では、肺、大腸、甲状腺、膵臓、乳がんをはじめ、転移性肝がん、悪性リンパ腫と心臓病、脳のてんかんなどに対して保険適用で検査をしています。これらの患者に聞くと、以前から体に何らかの変化があったと言う方がほとんどで、早期発見により完治して退院できます。PET検診の費用は約10万円ですが、脳、心臓、肺、腎臓、肝臓、骨盤が一度に検査できるので、お金と時間の節約にもなります。
家族のかかわり方と病気の予防については。
がん患者は定期的に腫瘍マーカーを見て、進行具合を調べます。しかし、最初に見つかった部位の他にがんができた場合(重複がん)、マーカ-の数値が高くなったときは注意してください。PET検診には保険適用になる原発不明がんという項目もありますので、不安な方は主治医の先生と相談させていただきたいと思います。







