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京都新聞朝刊より

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

武田総合病院 神経内科部長 神田 益太郎

脳梗塞

武田総合病院 神経内科部長 神田 益太郎

脳梗塞とは。

脳卒中には脳の血管から出血する脳出血・くも膜下出血と、脳の血管が詰まる脳梗塞があります。脳梗塞は、不整脈などによって心臓の中にできた血栓が心臓から脳の方に飛んで脳の血管を詰まらせる心原性脳塞栓、コレステロールなどによって脳の太い血管の内側にアテロームと呼ばれる粥状の血栓ができて動脈をふさぐ「アテローム血栓性梗塞」、そして、脳の細い血管に動脈硬化が起こって詰まってしまう「ラクナ梗塞」があります。

症状は。

脳梗塞は、突然からだの片側に起こるマヒやシビレ、あるいは言葉が出なくなるなどの症状などで発症します。「パソコンを打っている時に突然、字が読めなくなった。手足のマヒやシビレはありません。」と自分で診察に来られた方もいらっしゃいました。

検査と治療は。

まず、くも膜下出血などを見逃さないようにCT(コンピューター断層撮影)による検査を行います。次に脳梗塞の診断のためにMRI(磁気共鳴画像)を用いた検査を行います。最近のMRIではディフュージョン(拡散強調)画像を撮影でき、詰まった場所を発症直後から画像としてとらえることができるようになっています。治療には、血管が詰まってすぐならt-PAという血栓を溶かすお薬の注射が使えるようになりました。しかし、詰まってから時間が経って脳の細胞壊死が進んでいる場合には、血栓を溶かすことによって再開した血流が血管を破ってしまい、大きな脳出血を起こし、症状悪化や生命的に危機になることもあります。他には、脳の腫れを抑えたり、脳を保護したり、再発作や進行をくい止めたりする治療を行います。

予防と家族が注意することは。

脳梗塞の症状を知っている方は三割に満たないという統計もあります。脳梗塞の早期発見・治療が遅れてしまわないよう、家族全員が脳梗塞の症状などの知識を持っていただくことが大切です。家族の誰かに、マヒやシビレ、会話困難、意識障害などの状態が起こった場合は、しばらく様子を見たり寝かせたりしておくのではなく、早急に救急車を呼び、神経内科や脳神経外科の専門医がいる病院へ直ちに搬送してください。


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