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血便について
十条リハビリテーション病院 外科部長 田野 龍介
これはいろんな病気が考えられるんですよね。
そうですね。胃や大腸に近いところから出血した場合は、血便は黒い便になることが多いんですけれども、おしりに近いところからの出血だと、便に赤い血がくっついたような血便になります。肛門の出口近くからの出血の場合と、肛門からちょっと奥に入った直腸、結腸、いわゆる腸から出血する場合があります。血便をきたす病気は、比較的軽いものから重たい病気までいろいろあります。一概には言えませんので、もし血便が出た場合は、一度専門医にかかることをお勧めします。特に女性の方などは、場所が場所だけについつい先延ばしにして診断や治療が遅れることがありますので、大事なことですので恥ずかしがらずに医療機関に行っていただくのが一番大事なことだと思います。
肛門の病気というと、やはり痔じゃないかなと思ってしまうんですけども。
痔には概ね3種類あります。まず裂肛、いわゆる切れ痔ですね。簡単に言うと、肛門が切れた状態です。次が、痔核、いわゆるいぼ痔ですね。お酒を飲む人とか、長時間座ったままの仕事の方とか、出産経験のある方に多いとされています。もう一つが痔ろう、いわゆる穴痔ですね。肛門の周囲に炎症ができて、小さなトンネルができてしまう状態です。痔ろうの方は、血だけじゃなくて膿みも一緒に出る方もおられますので、こういう病気の方は、お薬で治るものから手術が必要なものまでいろいろですので、専門医にご相談していただくのが一番いいと思います。
がんということもあるんでしょうか。
そうですね。大便に血が混じった場合は、直腸や結腸にできたがんの症状と言う可能性があります。場合によっては、がんがあるかないか直腸や結腸を検査して調べる必要があります。これも専門医のいる医療機関で検査をすることが可能です。
痔やがん以外の病気ということもあるんですか。
そうですね。大便に血が混じる病気としては、潰瘍性大腸炎やクローン病、憩室出血や虚血性腸炎などがあります。これらの病気は良性の病気ですけれども治療が必要なこともあります。お薬で治るものから手術が必要なものまでいろいろですので、もしそういう病気がある場合は、専門医で治療されたらいいと思います。もしも大便に血が混じっていたら、軽い病気から非常に重い病気までいろいろありますので、先延ばしにせずに病院にかかっていただくことが大事だと思います。







