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秋から冬にかけてのスキンケアについて
十条リハビリテーション病院 院長 今村 貞夫
これから寒くなってきますと、乾燥などが気になるんですが、この時期のスキンケアで注意しなければならないことはどのようなことでしょうか。
夏、紫外線に当たることによってしみやそばかすができますが、これらに対する対策と、もう一つは、これからの時期は空気が乾燥してきますので、皮膚の乾燥に対する対策と、まずこの2つが大きなものじゃないかと思います。
紫外線を浴びたことによって蓄積されたしみに対してはどういう風にすればいいですか。
紫外線に当たりますと活性酸素が作られるのですが、これがしみができる原因なのです。この活性酸素を除去すればしみはよくなるのですが、若いときはこの活性酸素を除去する酵素の量がかなり多いんですね。ところが25歳以降になりますと、酵素が非常に減ってしまい、しみが残りやすくなるわけです。若い方の場合だと、そのうち消えますが、25歳以上だと、なかなか消えないことが多いのです。対策としては、これ以上しみを増やさないようにするために、できるだけ日差しにあたらないとか、長袖を着る、また、お化粧もある程度紫外線をカットしますので、お化粧をするといった対策があります。あと、活性酸素を除去するためには、野菜などをたくさん食べてビタミンCを摂るのも一つの方法です。ただ、医療機関に行くと、内服薬としてトラネキサム酸という薬が処方されますが、2カ月ぐらい続けていただくことによって効果が出ます。それから塗り薬は、ハイドロキノンが入った軟膏があります。こういったものも有効なことがありますが、使い方を間違えると、通常の皮膚の部分も白くなってしまったりすることもありますので、慎重に使わないと、逆に問題が起きることもあります。
医療機関にかかる前に何か対策として自分でできることというのはありますか。
さっき言いましたように、ビタミンCを十分に取ることですね。これは日焼けしてからでも遅くありません。特に25歳以降の方はそうされた方がいいと思いますね。
若いときを過ぎてしまった場合、皮膚の乾燥を防ぐにはどうしたらいいでしょうか。
若いときは皮膚に脂がありますからあまり乾燥しません。ところが、25歳を過ぎると、脂が少なくなってきます。皮膚の一番表面のところに角質層と呼ばれる0.02mmぐらいの非常に薄い層があるのですが、乾燥によってその角質層に細かいひびが入るのです。そうすると、刺激物質やアレルギーを起こす物質などが容易に皮膚の中まで入りこんできて、皮膚がかゆくなったりすることが起こるのです。中年以降の方が、よく病院に来られて、あちらこちらがかゆいとか、裸になったらかゆくなるとか言われます。若い方はなかなかそういう人は少ないですよね。これは中年以降の方で、角質層にひび割れをきたしているからなのです。対策は、医療機関にかかる前であれば保湿剤を使われるのがいいと思います。例えば尿素が入ったものや、ヘパリノイド、コラーゲンなどが入った保湿クリームを使っていただければよいと思います。使い方ですが、一番いいのは、お風呂から上がって皮膚がまだ多少しっとりしているときに塗ると一番効果があると言われています。また、塗るのが面倒だという方は、入浴剤でもある程度の効果があります。
これから冬にかけて手荒れが気になってくるんですけど、これはどういう風にすればいいでしょうか。
特に手は荒れやすいんですね。というのは、炊事をするときに洗剤を使いますね。洗剤というのは、お茶碗の油を落としたりする作用があるのですが、手の脂まで落としてしまう可能性があります。だから手が荒れやすいのです。対策ですが、手荒れが起こるからといってゴム手袋をされる方がおられますが、ゴムでかぶれる人というのが結構多いのです。一番理想なのは、ゴム手袋をする前に、布でできた薄い綿の手袋を先にして、その上からゴム手袋をするといいでしょう。ゴム手袋だけだと手には悪いですね。短時間の洗い物なら、素手で洗ってもかまわないでしょう。冬になるとお湯を使いがちですが、お湯と水では、お湯の方が油が落ちますが、手の脂も一緒に落としてしまいますから気をつけて下さい。ひどい場合は、やはり医療機関へ行ってもらわないといけません。サリチル酸という薬があるのですが、これを使うと、手の荒れやひび割れなどに非常に効果があります。使い方は、昼間に塗るとべたついてたくさん使いにくいのですが、夜寝るときにはべったり塗ってもらうといいでしょう。シーツに薬がつくのがいやならば、布の手袋などをはめて寝るなどして工夫をされるといいと思います。







