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骨粗しょう症について
東山武田病院 整形外科副部長 石川 裕志
骨粗しょう症とはどういう状況になることなんですか。
骨がもろくなってですね、中がすかすかになった状態を簡単に言うと指しております。例えて言いますとへちまの実が荒くなった感じと言えば、理解していただけますでしょうか。結果としては、骨が折れやすくなり脆弱性が増すということになります。
これは検査をすればわかるんですか。
病院以外でもできないことはないんですけれども、より正確に調べようと思えば、病院に行っていただいて骨密度を調べるためにレントゲンをまず撮ります。さらに骨の性質というのはレントゲンだけではわからないことがありますので、尿や血の検査をするのが一般的ですね。健康診断などでよく受けられるのは、おそらく超音波だと思います。レントゲンの方が再現性が高いと言われています。
その他にも骨粗しょう症の原因として、年齢とか骨折をよくするかしないかとかいろんな要素があるんですよね。
軽微な外傷で骨折を起こすこともあれば、要注意だということもあります。
こんなことで折れてしまったというケースがあれば、要注意ですね。
そうですね。さらに別の病気がそこに隠れているケースもありますので、骨密度だけで決められない場合が出てきますので、その場合には別の検査が必要な場合もあります。
年齢なんですけれども、何歳以上になると骨粗しょう症を心配しなくてはいけないのですか。
閉経を機会としてなることが多いので、具体的に言いますと50歳以上の女性が多いです。24%は骨粗しょう症であるというデータもあると言われています。
男女の比率はいかがですか。
1対3という風に言われていますので、女性のほうが3倍ぐらい、男性より多いと言われていますね。
そもそもどうして骨粗しょう症になるんですか。
骨というのは一見静的なものに見えるんですけれども、実は常に新しく作られたり、壊されたりしている組織なんです。大人になってからもそうです。形は同じでも、中は作られたり壊されたりしているんですね。骨を作る細胞は、少し専門的になりますが、骨芽細胞が骨を作る細胞と認識していただければいいです。一方、骨を削ったり、壊したりする細胞も存在していまして、これは破骨細胞という風に呼んでいます。この破骨細胞の働きが強くなると、骨粗しょう症の状態になります。
そうなってしまうと、どんな症状が現れてくるんですか。
多いのは背中や腰の痛みですね。それから背骨の形が変わって背中が丸くなってしまうことがよくみられます。これは症状が進行しますと、背骨の中に入っている神経に刺激を与えられることになりますので、神経症状と言われるいわゆる足のしびれ、神経痛、それからひどいときには足が動きにくくなる麻痺などが出現します。
なりやすい人などあるんですか。
危険因子というのが存在しまして、お年を召されればそれだけなりやすいですし、女性も危険因子の中に入っております。それからタバコを吸う方、一日二合以上アルコールを飲まれる方、それから運動をあまりしない方、ご病気の治療でステロイドというお薬を使われている方はなりやすいということです。
骨粗しょう症と診断されたら、どうすればいいんですか。
最近はいくつか良いお薬が出ていますので、まずは医者に相談いただければいいと思います。また、骨粗しょう症以外の方にも言えることなんですけれども、散歩などの強度があまり高くない運動の習慣をつけることと、カルシウムだけを取ればいいと思う方がおられるんですが、ビタミンDも一緒にないと体内に吸収されませんので、この両者が含まれる食物と言うと、乳製品がお勧めですので、これらも取っていただけるとありがたいと思います。
もし症状が進行して骨が折れやすくなってきたとか、神経麻痺が起こってしまった場合は、どのようにしたらいいですか。
折れた骨が手術でそのままつなげられることができれば、手術で骨をつないだり、それから残念ながら折れてしまった部分がもう使えないような状況であれば、人工のものに取り替えたり、神経麻痺が出た場合は、背骨に原因があることが多いですので、背骨に対して手術することもございます。万が一こういう事態になってしまったら、医師によくご相談いただければいいと思います。
東山武田病院では専門の外来があるそうですね。
第四土曜日だったと思いますけれども、骨粗しょう症の専門外来というのを開設していますので、症状がなくても骨粗しょう症にならんとしている場合もありますし、ご心配な点やご不明な点がありましたら、ご遠慮なさらず是非当院へいらしていただければ幸いです。







