※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

緑内障について
東山武田病院 眼科部長 細田 泰子
緑内障はどういった病気なのでしょうか。
緑内障は古くから「あおそこひ」と呼ばれる病気です。皆さんもまぶたの上から軽く眼を抑えていただければ、眼球には弾力があるのがお分かりいただけると思いますが、これは眼球の中で絶えず房水という透明な液体が循環していて、眼がぺしゃんこになったり硬すぎることがないように眼の硬さをコントロールしています。この房水は眼の前の方の排水路から眼の外へ流れていきます。この排水路がうまく働かないと房水が外へ出て行きにくくなって、弾力、即ち「眼圧」(がんあつ)が上がります。眼圧が上がると、眼球の後の視神経に障害が起こります。
眼圧が上がり視神経に障害が起こると、どのような症状が出るのでしょうか。
視神経が障害されると見える範囲に変化が起こってきます。視神経が障害された部分が見えにくくなるのです。大げさに言えば、片眼だけで外の景色を見た時、内側の景色が見えにくかったり、テレビの登場人物の顔が欠けて見えたりします。この見えない部分が進行するとついには視力が悪くなり、失明に至ることもあります。
緑内障にも種類があるそうですね。
大きく三つのタイプがあります。一つは、先ほど申し上げた排水口が閉鎖して眼圧が上がるタイプ。二つ目は、排水口は十分広いが、中の方で通過障害が起こっているタイプ。三つ目は、赤ちゃんで生後一年以内に多い先天的緑内障があります。
種類による違いは。
一つ目の排水口が狭くなる緑内障は、急性緑内障ともいって、高齢の女性に多く、急に眼が痛み、激しい頭痛や吐き気、嘔吐が起こります。放っておくと一晩で失明に近い状態になります。
急性緑内障にはどういう治療があるのですか。
発作が起きてもすぐに治療すれば、眼圧も下がり予後も良好です。治療はレーザー治療で行います。時間が経てば経つ程、治りにくくなります。頭痛がひどいために、内科の病気と間違われて手遅れになることがあるので、注意が必要です。
頭痛の場合と、急性緑内障の違いは、眼が痛くなることなのでしょうか。
そうですね、眼が痛くなってかすんでしまいます。
二つ目の、排水口の中の通過障害によって起こる緑内障はいかがでしょうか。
これは、眼圧がゆっくり上昇するため、急性緑内障のような自覚症状はありません。知らずにいると徐々に見える範囲が欠けてきます。自分でも気がついたときには視神経の70%が失われていると言われています。治療は、目薬や飲み薬を使って正常の眼圧に下げ、視神経に障害が及ぶのを防ぐようにします。自覚症状がない病気なので、40歳を過ぎれば一度眼科を受診し、眼圧と視神経の検査を受けられることおすすめします。
自覚症状がないんですね。
そうですね、なので人間ドックなどで見つかることもあります。







