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Leaf 気になる病気Q&A

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

中部奈美

高橋周史センター長

負担軽い経鼻内視鏡検査

武田病院消化器センター センター長 高橋周史
中部奈美

日本人の死亡原因第一位はがんですが、肺がんにつづいて多いのは大腸、胃などの消化器がんです。なかでも女性の胃がんは第二位となっており、早期発見・治療こそ生命予後への大切な手段といえます。特に女性の場合、口からの内視鏡検査には、「しんどい」「口を大きく開けるなど見苦しい」と敬遠されがちです。近年、開発された鼻からの内視鏡(経鼻内視鏡)は極細で、えずいたりむせることも少なく、口からの検査に比べて負担は驚くほど軽いのです。武田病院消化器センター長の高橋周史部長と、中部奈美医師に経鼻内視鏡の優位性について聞きました。 医療ジャーナリスト 清原邦雄

経鼻内視鏡とはどんな検査方法ですか。

経口内視鏡(9mm)に比べて5mmと細い経鼻内視鏡

これまで口から内視鏡(いわゆる胃カメラ)を挿入して行なっていた上部消化管内視鏡検査を鼻から挿入する検査方法です。超小型で高い解像度を持つカメラが開発されたために鼻からの挿入が可能となったのです。当院でも先端部の太さが5.0mm、挿入部が5.5mm(従来の内視鏡は9mm以上)の極細内視鏡を用いています

口からの検査に比べて吐き気やむせることがなく、楽に検査を受けられるというのは本当ですか。

本当です。口からの検査では、内視鏡がのどや舌根(舌の付け根)に直接触れるために、咽頭反射が起こり、えずく人が多かったわけですが、鼻からの挿入検査では鼻腔から直接食堂に入るため、咽頭反射がほとんどなく楽に検査が受けられるというわけです。また、従来は内視鏡検査を楽にするために鎮静剤を用いることも少なくなかったのですが、鎮静剤の効果は個人差が大きく、副作用が問題になることもありました。経鼻内視鏡では鎮静剤を使用することなく安全で苦痛の少ない検査が可能となりました。以前に口からの内視鏡検査を受けて辛かった人や、初めて検査を受けるに際して不安の強い人などは、ぜひ試してみられることをお勧めします。


鼻からの挿入でくしゃみが出たり、鼻の粘膜に痛みはないのでしょうか。

鼻腔内は神経が集中していて敏感なので、そのまま内視鏡を入れると痛いのは当然です。そこで、検査の前に、鼻腔粘膜のむくみを取り除く薬をスプレーで注入し、鼻腔を広げて内視鏡が通りやすくします。さらに、これもスプレーで鼻に局所麻酔薬を注入して、十分に粘膜を麻酔します。その後に内視鏡を挿入しますので、多くの場合、鼻の痛みはありません。

誰でも経鼻内視鏡検査を受けることができますか。

いいえ、鼻腔が狭かったり屈曲していて内視鏡が通りにくい人がおられるのも事実です。通りにくい人の場合には無理をせずに、反対側の鼻からの挿入を試みますが、療法とも通りにくい人もあり、その場合には経鼻内視鏡を口から挿入することになります。過去に鼻の手術を受けたことのある人、現在、鼻の病気で治療中の人、よく鼻血が出る人などはあらかじめ担当医に相談されることをお勧めします。

経鼻内視鏡と口からの内視鏡の機能はいかがですか。

現在の経鼻内視鏡の機能はかなり良くなっていますが、口からの内視鏡に及ばない点もあるのは確かです。たとえば、送気、送水、吸引の力が少し弱いため、検査時間が経口内視鏡より少し長くなる傾向があります。画質も最新の経鼻内視鏡に比べるとやや劣っています。また、内視鏡が細いため、内視鏡に入れて用いる処置具に制限があるため、緊急内視鏡検査や、ポリープの切除手術などには不向きです。

担当される医師や技術者が処置にあたって注意していることは何ですか。

快適性を重視、武田病院消化器センター

以上述べてきたように、経鼻内視鏡検査のメリットは明らかですが、あらゆるケースで口からの内視鏡検査に取って代わることができるわけではありません。このため、検査に際しては、患者さんに両方の方法の長所短所を十分説明して、それぞれの患者さんに見合った方法が選択できるように配慮しています。また、女性患者さんが内視鏡検査を受けられる場合、女性医師を希望されるケースも少なくありませんが、当院ではこのご希望にお応えできるような体制になっています。


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