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メディア登場

武田道子の「京おんなミニ・トークシリーズ」

※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

武田道子

腰痛と肩こりについて


今日はどんなお話ですか。

ほとんどの方が経験あると思う腰痛と肩こりについてです。腰痛は整形外科的な原因ではなく、いろいろあることも知っておいていただきたいです。最近では、ストレスや心理面、社会的な問題も関係しているといわれるようになってきました。腰痛でもあまり安静にし過ぎないで、普段通り体を動かす方が良いということもわかってきました。

ぎっくり腰などはきちんと養生しないといけませんよね。

ぎっくり腰は別ですね。急性の場合は痛み止めを飲み、1~2日安静にすることは必要ですが、長く続くと体を動かさない時間が多くなり、気分もめいってしまって悪循環になります。ただ整形外科的に原因がはっきりしているものは別です。これは治療しないといけないので、検査によって腰痛の原因となる病気で多いのは、椎間板ヘルニア、脊柱管の狭窄です。また、骨粗鬆症。
これらによって圧迫骨折がきます。稀に解離性大動脈瘤や感染性の脊椎炎などが原因の時もあります。

これらの腰痛には治療方法がありますか。

大半は腰の手術や牽引をします。最近では腰の手術は簡単になってきています。手術をした次の日にはベッドに座り、次の日には歩くことができます。大体1週間ぐらいで退院できます。
パーキンソン病などでも腰痛が出ることがありますし、内臓疾患による場合もあります。

内臓疾患で腰痛になることがあるのですか。

多くみられます。消化器系で胃・十二指腸潰瘍、胆石、胆嚢炎、膵臓炎などは腰痛がみられます。泌尿器科系では腎結石、稀な症状では腎臓が固定できてない遊走腎(ゆうそうじん)、前立腺がんなどもあります。女性特有の腰痛には婦人科系の病気もあります。子宮内膜症、子宮がんなども原因になることもあります。

若い頃はあまり腰痛がなかった気がしますが、これも歳のせいでしょうか。

はい。加齢によって腰や背中の筋肉、靱帯のようなところが弱くなっているのです。このような時にはコルセットを使い、腰にかかる負担を軽くしておけば良いです。

まずは腰痛の検査をして、大丈夫だったら普段通りの生活だけど、悪い病気が潜んでいる場合もあるということですね。では、腰痛の次は肩こりです。

肩こりは経験しない人の方が多いのではないでしょうか。肩こりは4種類に分かれます。 1つめは体格。これは腕を支える首や肩の筋肉が未発達の人。極端ななで肩の人もこれに入るかもしれませんね。2つめは、背中を丸めている猫背。3つめは緊張肩。これは多いと思います。4つめは意識ですが、これは少し難しい捉え方だと思います。肩こりとは意識の概念から肩こりになるという説もあります。

そういえばアメリカ人とか西洋人は肩こりという概念がないから肩が凝らないと聞いたことがあります。何が原因で肩こりになるのですか。

同じ姿勢を続け、特定の筋肉ばかり使うことが原因の中で多いようです。

それでどうして肩こりになるのですか。

そのような状態の時は筋肉の中で酸素が不足しています。そうすると乳酸が作られ、血行不良になります。硬くなった筋肉や乳酸によって、末梢神経が圧迫されたり傷ついたりします。この状態だと同じところがいつも凝って痛くなります。

ほかにどんな原因がありますか。

肩は首と頭を支えています。肩が脳や腕の重みに負担を感じて、血行障害が複雑に関係してきます。また、現代社会ではストレスも原因だといわれていますし、中でも注意すべきシグナルが腫瘍です。脊髄の腫瘍、肺がんや乳がんが転移という場合もあります。

一概に肩こりといってもあなどれないのですね。

肩こりが長く続くなら検査を受けることが望ましいです。骨や関節の異常で起こる肩こり、腰痛は整形外科を受診してください。それ以外で、普通の腰痛・肩こりなどは乳酸が溜まることが原因なので、溜めないことが改善への近道ですね。お酢を飲むと良いです。クエン酸のお話を以前しましたね。クエン酸は乳酸を壊す力があります。乳酸は血管壁に脂肪をくっつけ、その血管の老化も進めてしまいます。その予防効果も得られるわけですね。

最近では飲みやすいお酢の飲料商品も出てきましたよね。

ストレートで飲むと胃を荒らしてしまうので、お料理に少しずつお酢を入れると良いと思います。そうしたら無理せずお酢を摂る習慣ができていきます。クエン酸のサプリメントも出てますしね。それから漢方薬の芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は筋肉の緊張をほぐします。肩が凝りにくい姿勢というのがありまして、肩の力を抜いてあごを引く、そして頭の位置を5センチほど引き上げます。

結構きついですね。

人間は頭の重さがおよそ4キロあります。両肩には2~3キロの腕をぶら下げています。二本の足で立つようになってから、重いものを持つようになり、負担が大きくなってきました。この負担を少しでも少なくする姿勢が先ほどの姿勢ですね。

五十肩とありますよね。最近では四十肩や三十肩などもありますが。これはどういうことですか。

40~50歳になると、ほとんどの人が経験するのが五十肩と呼ばれる、これは肩の関節周囲炎のことです。60、70になっても診断名は五十肩です。肩の周りが重く感じて鈍痛を感じるようになり、段々肩がこわばってきます。重いものを持ち上げようとした時などに急に違和感を感じたり、手を後ろや上にあげることが困難になってきます。これは肩の関節を自由に動かしている筋肉内の腱がの老化現象です。弾力性が失われて炎症を起こしてきます。

五十肩になった時はどうして治したらいいですか。

放っておいても5、6ヶ月で徐々に治ってくることが多いです。薬物療法も行いますが、あまり長い間安静にすると、かえって関節が硬くなります。腕があがる方の手であがらない方の手を持ち、少しずつ関節を動かして動く範囲を広げていくストレッチ法などもあります。夜寝る時に、肩にバスタオルを置くなどして冷やさないようにすることも良いですね。それでも手足のしびれとか熱が出てきた時は早く専門医にいっていただきたいと思います。

では先生、最後に一言まとめていただきますか。

腰痛も肩こりも検査が必要ですが、日頃から運動と少しお酢を摂る習慣で改善してみてください。あとはストレスは溜めないでくださいね。


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