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メディア登場

武田道子の「京おんなミニ・トークシリーズ」

※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

武田道子

脳血管障害について


11月になりました。さて、今日はどんなお話ですか。

今日は脳血管障害についてお話させて頂きます。

人間にとって大切な脳の血管の話ですね。

これから寒い季節になります。脳にとって危険な季節がやってきますね。

紅葉シーズンで過ごしやすい季節ですが、寒くなると脳血管にとっては危険ということですか。

そうですね。昔から「柿が赤くなる時は医者が青くなる」といいます。寒くなるこれからの季節、特に高齢者にとっては脳血管障害の季節がやってくることになります。主に脳の血管が破れたり詰まったりすると、その領域の脳の働きを失ってしまいます。最近では、原因は動物脂肪が多すぎる欧風の食生活によるものだろうと言われています。我が国でも三大死因に入っています。

三大死因といったらがんと心疾患、そしてもう一つが脳血管障害ですね。

そうですね。厚生労働省の調査によると、このような脳血管障害を年間でおよそ30万人が新たに発症しています。これが原因で寝たきりや認知症になるわけですね。実際に発症しますと、今は問題になっている高額医療費、それから介護費がかかってきます。いかに予防するかが、社会的にも大きな課題になっています。そうしたことも受けて、2008年4月から生活習慣病の予防に主眼を置いた特定健康診査と特定保健指導が制度化されました。

特定健康診査と特定保健指導といいましたら、ようは予防と早期発見ということですね。どうすればいいのか今日は教えて頂きたいと思います。

まず、脳卒中を予防するのには4つの段階があります。1つめは初期段階です。異常がなくても不適切な生活習慣は改め、脳卒中の危険因子である生活習慣病の発現を予防し、少なくとも1年に1回はこの特定健康診断や人間ドックを受けて早期発見に努めて頂くということです。

不適切な生活習慣とはどういうことを指しますか。

1番に過食です。食べ過ぎを避けて栄養のバランスをとることが大事です。塩分を控えめに、そして動物性脂肪は控え、良質のタンパク質や緑黄色野菜、それから食物繊維などをしっかり摂ることに努めましょう。あとはたばことお酒ですね。喫煙は「百害あって一利なし」というように、絶対にやめてほしいものです。たばこはやめてほしいものですが、お酒はほどほどに、がちょうど良いのです。1日にビール中瓶1本、日本酒だったら1合ぐらいが目安です。

お酒好きな人には厳しいですね。ほかに注意すべき点とは。

ストレスです。過剰なストレスや睡眠不足もいけません。解消のためには、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるとよいです。睡眠は人それぞれですが、今は日本人の平均は7時間程度が良いとされてます。そして適当な運動でHDLコレステロールを増やすとよいですね。

検査にもよく出てきます、HDLコレステロールとは何を示すのですか。

これは善玉コレステロールのことです。血管の壁などに余計に付着しているコレステロールを回収するという役割のあるコレステロールですね。

だから運動が必要なのですね。第2段階はどういう状態ですか。

第2段階は境界領域になります。これは健康診断などで軽度の異常が見つかった時のことで、生活習慣病予備軍としても扱われます。

何に注意すればよいですか。

飽食と運動不足です。血圧が上がったり、糖尿病や脂質異常などをきたし、動脈硬化を進展させて脳卒中の発症につながります。メタボリックシンドロームは盛んにいわれていますよね。これが動脈硬化を進展させることになります。

先生、これどうして治しましょう。

やはり食事制限、それからウォーキングです。そうして内臓脂肪を減らすことですね。

第3段階ではどうなりますか。

生活習慣病が出てきます。

糖尿病の初期などですね。

そうです。軽症のうちに厳密な治療と管理を行えば、重症化や合併症を阻止することができます。そうすることで脳卒中の発症を予防になります。

第4段階ではどんな状態ですか。

脳卒中で倒れるなどの発作が起きます。

どんな症状が出ますか。

大体前触れで出てくるのが、一過性で消失する一過性脳虚血性発作(TIA)です。症状としては半身麻痺が出ます。それからろれつがまわらなくなり人の言うことが理解できなくなります。そして上手くものが飲み込めないのでむせたり、ふらついてめまいがしたりします。また片方の目だけが見えなかったり、逆に二重に見えたり、視野が少し欠けてきたりします。最悪の場合、突然の激しい頭痛があって、呼びかけても反応しないわけですね。

こうなると危険ですね。

そうですね。また、内耳に異常があって起こるメニエールというのがあります。血圧が急に下がっても上がってもめまいはきます。しかし、脳が原因の中枢性のめまいとは危険信号を示します。

ということは、まずめまいの段階で診察してもらって、治療してもらったら大丈夫ということですか。

そうですね。脳卒中や脳腫瘍の前触れとして起こってくる場合、早期発見できれば大きな後遺症を残しません。初期は片側の耳鳴り、中期になるとめまい、後期になると知覚異常などが出てきます。その後に麻痺します。こうした症状は疲労時にも多いので、一概には言えませんけどね。

これからの寒い季節は、いかに注意をしなければいけないのかわかりました。先生、最後にもう一言まとめて頂けますか。

紅葉がきれいで過ごしやすい季節ですが、脳にとっては危険な季節です。そのためにも、食生活を見直してウォーキングし、生活改善に努めて下さい。


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