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メディア登場

武田道子の「京おんなミニ・トークシリーズ」

※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

武田道子

未病について


さて、今日はどんなお話ですか。

最近、未病というの言葉を聞きますね。

「未」は「未だ病気ではない」の「未来」の「未」ですよね。

テレビのコマーシャルでものすごく有名になりましたね。

先生、言葉として未病というのは知っていますが、どういう状態のことですか。

未病とは、元々は中国からスタートした東洋医学の影響を受けた言葉です。現在は病気とはいえないけれど、放っておけば病気に進展するグレーゾーンのことを言います。

西洋医学ではどうですか。

西洋医学的な未病でも、まだ病気とは言えない段階のことです。西洋医学中心の現代でもやはり未病という考えが取り入れられております。

東洋医学の未病と西洋医学の未病に多少違いはあるのですか。

東洋医学でいう未病とは、冷えや倦怠感、しびれなどの軽い自覚症状があっても検査では何も出てきません。反対に西洋医学の未病とは、自覚症状は何もありませんが、検査したら異常があったという状態です。

確かに西洋医学は数値が出てきますからね。平均値の範囲から出ている場合が未病の状態なのですか。

はい。ですから健康診断が何より重要になってきます。その健康診断には元気である「健康」という字もあります。それから検査の「検」という字を書いた「検康」と、2つあります。どちらも同じように使われていますが少し違ってきます。

意味の違いとは。

健康の「健」とは一般的に現在の体調をチェックすることですよね。しかし、検査の「検」という字になりますと、特定の場所を検査するものが多いです。異常がないか、という目的が少し強くなります。

では、特定の場所にがんがないかとか、梗塞がないかということを、より専門的に調べてもらうのが、検査の「検」の方なんですね。

例えば脳ドックはMRIで撮りますよね。そうすると全く症状がないのに無症候性の脳梗塞が見つかることがあります。一般にラクナ梗塞といいますが、これがあると動脈硬化があることを意味しますし、将来は脳梗塞の発作が起こる可能性があるということになりますね。それから、脳のMRIで動脈瘤が見つかると、動脈瘤の破裂が起こります。また、臓器にアミロイドが沈着すると、10~20年先にはパーキンソン病になるかもしれない、ということが今では予告できるようになりました。これらが検査の「検」の検康診断です。

重要ですね。

また、今でも流行っていますが、メタボリックシンドロームという言葉が流行しましたね。高脂血症や高尿酸血症、糖尿病予備軍、そして心不全や脂肪肝など。これらが典型的な西洋医学の未病です。高齢になると多くの臓器の能力が低下している状態ですので、全て未病の状態になるといっても良いわけです。

まさにメタボリックシンドロームが未病という言葉の例というのは、ものすごく理解しやすいですね。

未病といいますとメタボリックシンドロームとともに、活性酸素が注目されます。活性酸素は全ての病気の初期段階、つまり未病ですね。

ちょうど9月にも取り上げて、酸素は体に良いけれども活性酸素に変化したら体に毒になる、というお話でしたね。

はい。活性酸素が病気の引き金になることが分かってきた、ということを以前お話しましたね。私たちの体には活性酸素を防御する抗酸化物質が備わっているということも忘れないで下さい。

この活性酸素の除去能力を高めるには何か方法はありますか。

活性酸素の除去能力としては、まず食事です。未病からの脱出もまず食事が重要となります。

検査で数値を見て初めて気づく人が多いのですが、未病にも段階というのがありますか。

あります。まず、未病第1期。これは食事に注意して運動を心がければ、まあ健康を取り戻すことが出来ます。未病の第2期とは、今度は医療の助けを借りながら病気に向いつつあるルートを修正する状態をいいます。

医療の助けとは、検査を受けて病院やかかりつけ医に、指導や専門治療を受けていくということですね。

この段階では病気と共生して薬を飲みながら健康に過ごしておられる方がほとんどです。人間には自然治癒力がありますから、病気の予防とともにこの力高めることが大事です。

どうしたら自然治癒力は高められますか。

やはり免疫力を高めることになります。今までにもお話しました笑いとか、森林浴とかが関係してきます。

笑うこともいいし、それにフィトンチッド、杉とかひのきとかの匂いを浴びることによって免疫力と自然治癒力を高める方法ですね。

生き甲斐のある人生を送るキーワードは、生涯現役ということですね。適度に健康診断を受け、早期発見・早期治療につなげることです。

健康診断ですが、定期的とはどの程度の割合で受けたらいいのか。また、最低限受 けるとしたら、何の検査を受けたら良いのでしょうか。

職場で受ける健康診断は春と秋。一般の方だったら1年に一回。ただし、健康診断で何か見つかった場合は、3ヶ月に1回検診をして下さい。最低限受けておいた方が良い検査は、血液検査ではがんなどの数字は分かりませんからね。やはり最近は画像検査が一番良いかと思います。受けるのも楽ですからね。

では、先生最後に一言まとめて頂きますか。

未病は健康の赤信号です。健康診断を受けて健康な状態にUターンして頂くようにして下さい。


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