※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

猛暑で注意することについて
さあ今日はどんなお話ですか。
いよいよ8月ですね。油照りという言葉があるように、ものすごい猛暑がやってくるわけですが、今のほうが地球温暖化やヒートアイランド現象で昔より更に暑くなってきているようです。そこで猛暑で注意していただきたいことが二つあるんですが、そのお話をしたいと思います。
まず一つ目はなんでしょう。
一つ目は紫外線です。紫外線のきつくなる季節の照射量は、4月~9月、特に10時~14時ぐらいがピークだと言われています。
これは晴れの日の場合ですか。
いいえ、曇りの日でも紫外線を浴び続けることがあります。
紫外線はどういうものなのですか。
紫外線にはUVBとUVAがありますが、悪影響を及ぼすのはUVBの方なんですね。外出時にはUVBをカットしなければいけません。
UVBは確かオゾン層の破壊によって増加していると言われてますね。
そうですね。今オゾン層の破壊によって地球に降りそそぐ紫外線のUVBが非常に増えてきています。1%のオゾン層が減少すると、2%のUVBが増加し、その結果3~4%の皮膚がんが出てくると言われています。
他にも紫外線の悪影響どんなことがありますか。
紫外線が人体に有害なことは最近盛んに言われていますが、問題があるのは波長の短いUVBの方です。しみ、そばかす、皮膚がん、白内障などの原因にもなりますが、免疫機能低下によって、いろいろな障害が出てきます。白内障の場合は、年齢による物もあります。
目にも紫外線は悪いんですか。
紫外線の目への悪影響というのは大幅に増えています。紫外線が原因で生じる目の疾患は、急性では紫外線の角膜炎、慢性では皮質の白内障、もう一つ翼状片というのがあります。これは白目が黒目の上に覆い被さる病気で、紫外線の強い地域によく見られます。最近は紫外線がきつくなっているのでわが国でも見られるようになり、奄美大島や沖縄でたくさん見られるようです。皮膚がんやしみに影響することはみなさんご存知なんですが、この翼状片というのはあまり聞かれたこと無いと思いますね。
目の紫外線対策、予防も必要ですよね。
日常生活で目を守る対策としては、帽子やサングラス、最近ですと紫外線カットのコンタクトレンズも出てるようです。他には日傘ですね。オフィス街では、高層ビルなどによって天空から降り注ぐ紫外線は少ないんですが、反射率の高い建物や地面からの散乱光が多いので、あらゆる方向から目に向けてUVBが進入することになります。
日傘だとどの程度紫外線を防止できますか。
目にはあまり効果が無いと言われています。下からの照り返しがありますからね。
昔は日に当たらないとビタミンDが合成されないと言われていましたが、今は違うんですね。
最近は骨粗しょう症が増加しています。この予防には屋外を歩くことが勧められていて、少し矛盾しているように感じますね。ですが、この予防は一日10分~15分日光浴するだけでいいんです。意識的に当たらなくてもいいんですよ。
紫外線対策としてもう一度他にどんな方法があるのか、詳しく教えてください。
対策としては、紫外線の強い時間(10時~14時)は出来るだけ避けた方がいいですね。そして日傘、帽子、襟や袖の突いた衣服を着る、サングラスを使用する、日焼け止めクリームなど、これらを上手に使って下さい。
何か食事にも関係ありますか。
食事は抗酸化作用のあるビタミンC、E、βカロチンという栄養素をとるといいでしょう。代表的なのは、ビタミンCはブロッコリー、レモン、セロリが挙げられます。ビタミンEはうなぎ、アーモンド、かぼちゃ、βカロチンはホウレン草、小松菜、春菊とかモロヘイヤなどに多く含まれています。
もう一つ注意することはなんですか。
水虫です。一般に皮膚病が増加するのは夏ですけど、最近水虫のCMよくやってますよね。
3人に1人は女性が水虫にかかっているそうですね。どんな病気ですか。
水虫は白癬菌というカビの一種で、人にうつる病気です。皮膚やつめの表面の角質にあるケラチンというタンパク質が大好物なんです。白癬菌は高温多湿を好むので夏に多く見られますが、最近は暖房もありますから冬もあるんですよ。
水虫というと、なんとなく足の病気のように思うのですが。
一般的に足と思っておられる方が多いと思いますが、決して足や爪だけではなく、手や頭、体、股の部分、顔にもできるんですね。
水虫の予防を教えて下さい。
これは昔から言われてますが、スリッパやマット、タオルを一緒に使用しない、クツや靴下を共有にしないなど言いますよね。でも、菌がついたらすぐにうつるというものではありません。清潔と乾燥を心がけていただくとよいでしょう。特に日本人の足の指というのは、指と指の間が少し狭いので水虫になりやすいんです。ですから、患部は毎日せっけんでよく洗って清潔にするといいでしょう。ですが、あまり強くこすらないようにして下さい。おかしいなと思ったら皮膚科へ行って下さるのがいいですね。そしてお薬をなるべく早く塗ることですね。
水虫は治ったと思ってもまた出るということを聞いたことあるんですが、しつこい病気でもあるんですね。
水虫は角質に長く住む性格なんです。1、2カ月でぱっと治るんですが、1年経っても2年経ってもまた出てくるんですよ。ですから、治ったと思って治療をやめずに、根気よく治療を続けていただきたいと思います。
先生、最後に一言まとめていただきましょう。
紫外線には十分注意していただきたいと思いますね。免疫の低下ががんの原因になりますからね。水虫は、足だけではないということをしっかり覚えておいて下さいね。







