※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

花粉症について
3月に入りましたね。春はすぐそこまでという、いい季節を迎えています。
そうですね。ところが、最近は、このすばらしい季節を迎えるのが非常に憂鬱な方もたくさんいらっしゃいますよね。
先生、花粉症ですね。
そうです。
テレビで、今年は例年よりもすごい大変だと聞いていますが、本当ですか。
今シーズンは昨年の2、3倍の花粉が飛ぶと見込まれています。これは、昨年の夏の気候によります。昨年は暑かったですよね。しかも、例年より一週間早く花粉が飛んでいるようです。
そうですか。
花粉は人間にとって異物です。この異物が体内に入ると、異物が抗原になります。これに対して抗体を作って体を守ろうという反応があります。そして、この抗原と抗体が過敏に反応し合ってアレルギー反応が発生することになります。
体を自ら守ろうとする反応だってことですよね。
そうですね。抗原、すなわち花粉です。抗体とはヒスタミンに代表される化学伝達物質ですが、これを放出して鼻づまりのような症状を引き起こしてきます。これが一般に花粉症と言われるものなんです。症状は全て粘膜症状です。ですから、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、それに粘膜ですから結膜炎。
目がかゆい方もたくさんいますね。放っておく人もいると思いますが、これは治るものなのですか。
応急的なものでなく、しっかりと治療しないといけません。治療法は薬物療法が最も一般的です。他にアレルギーの原因を取り除き、少しずつ体を慣れさせていくというような方法もあります。
スギ花粉はもう飛びはじめてますよね。今からでも薬物療法をしても間に合いますか。
ほんとは花粉が飛ぶ前から投与するのがいいですが、放っておいたらいけませんので、薬を飲んで下さい。初期治療は、大体2週間から1ヶ月ぐらい前から薬を飲むのがいいです。
薬を毎日飲むと、症状が出にくくなるのですか。
そうです。
注射での処方もあるとか。
以前はそういう体質を変えていく注射がありましたが、今はほとんど使われていません。
そうですか。今はスギがシーズンですが、他の花粉は何がありますか。
スギが終わる頃、少し遅れてヒノキの花粉です。これは3月中旬から5月のはじめぐらいまで飛びはじめます。花粉症っていうのは年々増加してきて、しかも低年齢化しているようですね。
全くかからない人とかかりやすい人、何が違うんですか。
特に子どもに多いですが、ハウスダストなどにアレルギーを持っている方は花粉症になりやすい性質があります。
生まれもった体質みたいなものはあるのですか。
体質はあります。花粉症は風邪と判別つけにくいので、きちんと調べておく必要があります。花粉に限らず、食べ物でも動物でも、血液検査で約10日ぐらい待てば全て分かります。
防御策は何かありますか。
一般的な方法しかありません。最近は飛散情報が出ますから、こまめにチェックして花粉がたくさん飛ぶ日はなるべく外出しないとか、メガネ、マスク、帽子などを身につける。そして外から帰ったら衣類をよくはたいて、花粉を落とす。さらに、うがい、手洗い、出来れば顔まで洗うと良いです。
この間のテーマだったインフルエンザの対策と全く一緒ですね。
そうですね。
ということは、インフルエンザもマスクが必要でしたから、昨年の暮れからマスクしている人は5月まで半年間ずっとマスク付けっぱなしの状態になるんですよね。家の中では防御策が必要なんですか。
洗濯物やお布団を外に干さず、部屋干しにする。毎日こまめにお掃除をする。そして空気清浄機で空気をきれいにし、加湿器で保湿を心掛けて下さい。
先ほど適切な治療に薬物療法が最も一般的だとおっしゃってましたが、もう少し教えて頂けますか。
化学伝達物質を作る細胞を減らしていくということと、その放出を抑える。そのためには早めに予防投与ということが一番いいんです。それには内服薬と吸入薬。吸入薬はステロイド、副腎皮質ホルモンですね。それらを使って、内服と吸入を繰り返すことが最も良いとされています。
眠気が出てくるなどの副作用はありますか。
最近はかなり改良されています。代表的なのがアレグラとかジルテックなどの薬です。早く、強く、長く効くというのを満たすのが条件です。最近、アレルギー、花粉症に効くと言われている鼻の淵に塗るクリーム状の薬も出てきていますが、ただ医薬品としてまだ発売されていません。その薬は、イオンがプラス同士だったら跳ね返してしまう。マイナスだったら結合してしまう。そういうものが出てきているようですね。
先生、いつものように最後にまとめて頂けますか。
花粉症は放っておかないで、しっかり薬を飲んで、出来れば早めから飲んでもらったらいいと思います。







