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メディア登場

武田道子の「京おんなミニ・トークシリーズ」

※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

武田道子

ヒブ感染症について


今日はどんなお話ですか。

テレビや新聞などでも注目を浴びている、ヒブ感染症についてお話したいと思います。

初めて聞いたんですが、どんなものなんですか。

これはヒブ感染症で発症してくる病気の中に、細菌が脳に感染する細菌性髄膜炎があります。症状は、初め風邪と間違うぐらいで、発熱、頭痛、嘔吐、乳幼児がかかりますから、非常に不機嫌になってきます。ヒブ感染症は、とにかく症状の進行が早いのと、重症になりやすく、痙攣や意識障害が出てきます。この病気は大人にはかからず、乳幼児にだけかかる非常に怖い病気です。

細菌性髄膜炎にかかる子どもは多いんですか。

年間約1000人がかかっているという統計が出ていますね。そのうちの5%の方は亡くなり、25%の方は後遺症が残ります。後遺症で一番多いのはてんかんで、他には発達の遅れや難聴、重いものではマヒが残ります。

原因はなんですか。

ヒブ感染症の原因は、インフルエンザ菌のb型と肺炎球菌が原因菌だと言われています。

流行る時期というのは。

今年のインフルエンザの時期と一致しているので、間違われやすいです。ヒブ感染症の「ヒブ」とは、原因菌のヒブウィルス、インフルエンザb型の頭文字を取って「HIb=ヒブ」と呼ばれます。これはこの菌がインフルエンザと同時期に流行するので、インフルエンザ菌と名前がついています。のちに別の菌であると分かりましたが、今もこの「b」を使っています。

これ自体も肺炎やインフルエンザに関する怖い病気だと認識していいんですか。

そうですね。子どもの細菌性髄膜炎というのは以前からありましたが、その原因の60%はヒブだということです。ヒブは窒息死を起こすこともありますから、もしかしたら今まで子どもの突然死の中にヒブが原因で亡くなった方がいたかもしれません。そのほか、急性の咽頭外炎やのどの辺りの炎症、敗血症などがあります。

進行が早くて診断が難しいというのも、困ったことですね。

そうですね。でもそれに対してワクチンができているんです。ワクチンだと完全に予防できるんです。アメリカではもう20年ぐらい前から使われていて、わが国ではようやく使われることになりました。

どんな風にしてワクチンを摂取するんですか。

少しややこしいのですが、一般に言いますと、生後2カ月から6カ月未満の子どもさんが三種混合ワクチンをしてますね。それと同時に摂取することができるんです。6カ月以降では、三種混合ワクチンを3回まで接種が終わっている子どもさんは、このヒブワクチンとインフルエンザワクチンを同時に摂取できる、合計4回摂取が必要です。これについては一覧表が出てますから、確認していただきたいと思います。「アクトヒブ」ワクチンは、生ワクチンとの間隔が決まっているので、予防接種の時には相談してもらわないといけません。しかし、こんなに大事なワクチンなんですが、保険が適用になっておらず、補助金が出ません。4回受けると約3万円かかります。これが一番大変ですね。ですが、一部の地域、特に鹿児島市では補助金を出しているんですね。最大1万2000円まで、1回4000円まで出しているそうですね。京都はまだ全然ですけどね。

これからそういうことをやってもらう運動はあるんですか。

でもこのワクチンを受けないとほとんど死亡しますし、高い確率で後遺症も残ります。ですからやはり5歳以下の乳幼児には全員受けていただきたいです。そのためには国からの補助金が必要です。

例えば3人子どもがいたら、10万円ほどかかるわけですから、今の少子化対策のお金なんて飛んでしまう状態ですもんね。

世界90カ国以上で定期摂取にもうなっているのに、わが国が遅れているんです。高額ですが、国が補助して大切な子どもを守っていただきたいと思いますね。ほとんどが勧奨だから、はしかでもあんなに蔓延したんです。

ヒブ感染症にかかればどんな症状になるか改めて教えていただけますか。

本当に風邪の症状と一緒ですので、せきやくしゃみ、それからのどや鼻の奥に常に菌がいるもんですから、せきやくしゃみを始めとして、これが何らかのきっかけで血液中に進入すると大変なことになるのです。ヒブが気道に達して、脳や脊髄に及びますと、重症な感染症になって死に至るほうが多いんですよね。一方で、経過がとても早いため、すぐ後遺症や命に関わるような状態になる可能性があります。

小さい子どもに三種混合と一緒にこんなにワクチンを打ってもいいのかと思うのですが、このラジオを聞かれたお母さん方は、怖いけれども打つかどうか難しいところですね。

だからやはり厚労省が定期摂取にしてくれないとだめですね。

生後6カ月未満の小さい子どもさんをお持ちの方は、是非お近くの小児科へ行っていただきたいですね。先生、最後にもう一言まとめていただけますか。

5歳までの赤ちゃんをお持ちのお母さん方は、是非このヒブ感染症のワクチンを受けていただきたいと思いますね。


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