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武田道子の「京おんなミニ・トークシリーズ」

武田道子

シェーグレン症候群について


先生、今日はどんなお話ですか。

あまり聞き慣れないと思いますが、実は非常に多い病気で、シェーグレン症候群について話します。

シェーグレン症候群、聞いたことありませんが、どんなものですか。

シェーグレンというのは、元は、スウェーデンの眼科医だったヘンリック・シェーグレンさんの名前が由来です。1933年に彼が発表した論文にちなんでこの名前つけられました。

まだ馴染みのない病気なんですか。

そうですね。日本では1977年の厚生省研究班の研究によって、医師の間で広く認識されるようにはなってきてます。しかし、一人で悩んでいる方は多いとは思います。

シェーグレン先生が眼科医ということは、目に関係がある病気ですか。

シェーグレン症候群というのは一言で言えば、涙や唾液などが出にくくなる病気です。目、口、鼻などの乾燥や痛み、何らかの異常が出ます。

これはどんな人にかかりやすいんですか。

はっきりとはわかっていません。しいて言えば、日常生活で衛生的に過ごしてない人です。

年齢や、あるいは男性女性にどちらかに多いというのはないんですか。

男女比は、男性1人に対して女性14人ぐらいで、主に中年女性に多く発症します。また、膠原病、一般的にはリウマチ、間接リウマチの患者さんの約20パーセントにシェーグレン症候群というのが出てきます。膠原病に合併する二次性のシェーグレン症候群と、これと何も関係のない症候群と2つあります。

原因はあるんですか。

これは自己免疫による疾患です。遺伝的要因、ウィルス感染、免疫異常、さらには女性ホルモン。このような4つの要因があります。これらが複雑に関連し合って発症するので、どれが原因というのはわかりません。

自己免疫の疾患ですか。それで目の乾きと口の乾き。この2つが主な症状になってくるんですか。

そうですね。

口や目の乾きぐらいでは放っておいてもいいような気もしますが。

放っておいたら、いろんな病気を引き起こす原因になります。目は、乾燥から角膜炎おこしやすくなります。また、異物感や目が赤くなったり痛くなったりします。それらが続くと視力が低下していきます。角膜が炎症すると、角膜に潰瘍ができ、失明する可能性も出ます。最近よく聞く話題で、コンタクトレンズで角膜を痛める、あれも気をつけないと失明までに至ることがあるんです。

そうですか。

口の乾きは口腔内に不快感が出てきて、乾燥すると話しにくくなるという症状がよく見られます。唾液が少ないと、口臭も気になってくるし、口の中に衛生が保たれないということで虫歯になりやすくなり、味覚異常まで出る場合があります。

対策は何かありますか。

目に対しては目薬による治療が主流です。口に対しては、やはり水分を多く含む。そして清潔に保っておくこと。それから、以前は口の中でスプレーのように吹き付けるタイプも出ていましたが、最近はサラジェン錠という内服薬もできています。

この病気にならないために何か気をつけることはありますか。

一般的にはありません。

原因がはっきりしないだけに。

規則正しい生活、特に安静と十分な睡眠。それから過労を避ける。最近、実行している職場もありますが、昼寝を少しするといいですね。それから、食後は歯の手入れ。これはしている方は多いようです。また、寒いとウィルス感染しやすくなるのでいけません。逆にきつい日焼けもいけません。外傷や手術などは肉体的なストレスになるのでいけません。だから精神的なストレス、肉体的なストレスどちらも避ける方が良いです。適度な運動をして、標準体重保つことも大事です。入浴や散歩、サイクリングなどは、ストレス解消や健康の意味もあるので良いです。それから骨粗鬆症や動脈硬化、高血圧、糖尿病に気をつけることですね。

聞いていたらいろんな病気に関係するようですが。

要するに規則正しい生活をして体力を維持したら病気にはかからないということになりますね。

シェーグレン症候群は、特別な原因はなく、いろんなことで免疫が低下したり、体力が弱ってきたり、無理をしたりストレスかかったりした時に出てくるということですね。これは診断してもらってすぐにシェーグレンとわかるんですか。

大体わかります。こういう症状が出たら。この病気と診断する検査もあります。

わかりました。シェーグレン症候群に限らずに健康生活、気をつけて頂きたいと思います。先生、最後に一言まとめて頂けますか。

目の乾きや口の乾き、こういう症状がひどい時は、一人で悩んでないで必ず病院にかかって頂いたら良いと思います。


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