※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

お年寄りの方の健康管理について
さぁ今日はどんなお話ですか。
ただいま敬老週間中ですので、お年寄りの方の健康管理についてお話しようと思います。
やはり高齢化というのはどんどん進んでいるのですか。
そうですね。高齢化のスピードは、欧米では50年から100年かかるといわれていますが、わが国ではたった25年でやってきているのが今の現状です。お年寄りの人口比率は、平成元年で12%だったのですが、おそらく25年には25%(4人に1人)になるのではないかという予想が出ています。
超高齢化は豊かな国かなと思っても、結構不安を抱えている人が多いと思います。高齢化の健康管理について、ぜひ聞かせていただきたいのですが。
今年発表された平均年齢は、寿命が0.2ぐらい延びていますね。男性が79.19歳、女性は85.99歳でほぼ86歳というところまできていますね。2年連続で増えています。
では健康管理をどういう風に心がけていったらいいか教えていただけますか。
まず運動面からですが、世の中機械がどんどん発達しており、労力がいらなくなってしまったので、高齢者は家のお掃除ぐらいしかなく、運動量が減ってしまいました。ですが、毎日いろいろ決まったことをしてもらうといいですね。
どんなことをすればいいんでしょう。
これから簡単に出来ることからはじめるといいでしょう。ぼけ防止にもつながります。例えば、朝新聞を取りにいくとか、窓を開けるなど、毎日決まってすることがいいのです。そしてその後、できれば30分ぐらいのウォーキングをするといいでしょう。少し汗ばむぐらいがちょうどいいでしょう。ウォーキングは、家族以外のいろんな方と外で出会うことができますし、他にもボランティア活動など、生きがいを感じられることをしていただければと思います。
健康寿命を延ばすには、運動や社会参加、人とのつながりを持つことが、これからの時代必要なんでしょうね。まずは運動が大切だということですね。
そうですね。活動性が低下している人でも、機能の向上のためのリハビリは有効です。それにはウォーキングが一番手っ取り早いのです。また、いつも使っていない方向に手を回したり、ひじを曲げるなど、簡単なストレッチをするだけでもだいぶ違います。ちょっとしたことでも続けることがいいと思います。
他には何に気をつけたらいいですか。
それから栄養が大切です。一番注意していただきたいのは、高齢者は味覚が低下していますので、つい塩分を摂りすぎてしまいがちだということです。また、入れ歯というのは味覚が10%~20%ぐらい低下しますので、入れ歯の方は特に注意していただきたいと思います。
塩分は、一日どれぐらいの量が限度なんですか。
厚生労働省が10g以下と発表していますが、実際は7g以下が理想ですね。味の薄い分はお酢や香辛料で補ってもらうといいでしょう。一番の理想は、わが国の古来の食事ですね。煮焚き物など、塩分を半分にして味付けを薄くしておいて、食べるときにおしょうゆやソースで補ってもらう方が、塩分は少ないんです。他にも、麺類などのおつゆを飲み干したりしないようにしてください。
他にも栄養面はどんな点に気をつけたらいいですか。
骨粗しょう症には気をつけていただきたいです。カルシウム不足にならないように、カルシウムの吸収を補助するビタミンDを一緒に摂っていただくことです。日光に当たるとビタミンDが合成されますので、外へ少し出るだけでも補うことはできます。インスタント食品は、非常にリンが多く、カルシウムの吸収を阻害します。そして、たくさん摂って下さいと言っているお野菜も、カルシウムを吸着してしまう性格があるので、相当多くのカルシウムを摂らなければなりません。牛乳を飲むとよいと言いますが、牛乳だったら2本飲む必要があるんですね。ちょっとやはり飲みにくいのでね。小魚なんかを摂っていただくのもいいです。
他にはどんなことに気をつければいいでしょうか。
運動と栄養と、次は精神面ですね。老化防止には知的な刺激が必要ですね。読書をしたり、本を書いたり、絵を描いたり、言葉だけではなくて書いてみるということが一番いいですね。
高齢期になると避けようが無いのですが、体の不調を訴えたり、病気がちになりますよね。それはどんな風に対処すればいいですか。
医療面ではやはり予防と早期発見が一番大切です。成人病というのは、いつの間にか忍び込んでくるというような性格ですから、いかにしてこの病気の発生と、成長を遅らせるかという予防が大事です。そして早期発見と治療、これには定期的な健康診断が大切です。それと日常生活で生活習慣病の改善に尽くしていくことです。最近「後期高齢者」と世間では言われていますが、ある会でこんなことを聞きました。「後期高齢者」というのは字の印象が悪いから、「高貴高齢者」と文字を変えれば、少し印象がいいから問題にはならないのではないかとおっしゃる方がおられましたね。
自分の物の見方や、日常生活をちょっと見直して、毎日の習慣の中に運動を取り入れ、栄養面に気を使いうだけで変わってきますね。先生最後に一言まとめていただけますか。
運動、栄養、精神面、そして成人病の予防、こういうことで老後をばら色に暮らしていただきたいと思いますね。







