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メディア登場

武田道子の「京おんなミニ・トークシリーズ」

※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

武田道子

帯状疱疹(ヘルペス)について


今日はどんなお話でしょう。

ご存知でしょうか、帯状疱疹(ヘルペス)というのを。

ヘルペスはかかりやすい時期とかありますか。

ヘルペスというのは、帯状疱疹と訳で、一年中あります。一般には皮膚科の病気だと思われがちでしょう。でも本当は幼少時にほとんどの人がかかる水疱瘡のウィルスが体内に住み込んでいて、体の抵抗力が落ちた時に再発して出るものなんです。

水疱瘡って通常一度かかると一生免疫がついてかからないって聞きますが。

そうですね。だからそれが体内に潜んでいて、体力が落ちてくると出てくるんですね。

その原因というのは何かあるのですか。

一度水疱瘡にかかっていると一生かからないと言われていますが、治っていても神経節の中には潜伏しているんです。原因はストレスが一番でしょうね。加齢もありますよね。歳を取って体力が落ちてきたり、抗がん剤の治療をしているときにも出てきますね。極端に日光にあたった時にも日光の刺激で出てくる時があります。要は免疫力が低下すると、ウィルスが再増殖し、ヘルペスが出てくるのです。

昔、うちの母が「脳をキリで刺したように痛い」と言っていたのを覚えているんですが、どんな症状ですか。

これはかなり痛みます。神経に沿って発疹と水ぶくれが出てきます。その前触れとして、大体一週間ぐらい前からピリピリ痛みます。それがだんだんきつくなって、一般に「針を刺すような痛み」と表現していますね。

ヘルペスと見極めるのはまずはぶつぶつ、水疱瘡のような発疹が出てくることですか。

そうですね。だからはじめはわからないのです。非常に疲れている、体力が落ちていると自分で感じたとき、痛いところがあれば神経痛としか考えられませんが、神経痛の治療以外に、どうしても痛みがきつくなってちょっと赤い物がでてきたらすぐ来てもらわなければなりません。はっきりヘルペスという診断は、赤い発疹を見るまでは、わからないわけです。

ヘルペスはいろんなところに症状があるんでしょうか。

どこにでもできますけど、正中線を超えることはないですね。必ず顔、首、胸と出ても、右側なら右側しか出ないんですね。それが特徴です。

放っておいてはいけないんですね。

体力があれば治ることもありますが、たかが発疹と片付けないようにしないといけません。三叉神経(顔の辺り)に沿って出てきた時は、特に要注意です。髄膜炎や脳炎になることがあります。それから目のところに来ますと、角膜の炎症を起こして失明することもあります。耳の中にできると耳鳴りがするし、めまいがするし、さらに顔面神経に沿ってきますと、顔面神経マヒも起こってきますね。あまり無いですが、腰や下腹部辺りに出ると、排尿障害なんかも出てきます。一番多いのは、胸の辺りに出ます。これは肋間神経痛と間違われることが多いです。帯状疱疹は、一度かかると、毎年寒い時期にヘルペスのできたところに神経痛が起こります。これは何年も続きます。

結構厄介な病気なんですね。まずは最初神経痛のように痛み、一週間ぐらいしたらぶつぶつが出てきて、そのあとどうなるんですか。

水疱瘡と同じウィルスですから、水疱ができます。そして治るのに三週間から一カ月ぐらいかかります。その間、痛みがきつく、発疹ができて水疱が帯状に広がってくるわけですね。だからちょっと治りかけると、衣服に刷れているような、それぐらいの刺激になりますが、最後まで時々針で刺したような痛みがきますね。

これはどんな治療法があるんですか。

抗ウィルス剤と消炎鎮痛剤が対処療法ですね。具体的にはヘルペスが出たらゾビラックスという薬を点滴し、内服もして、アラセナ軟膏というのを塗ります。これはワセリンでもいいので、患部に刷れないように、ガーゼにのばして当てておくといいですね。

ヘルペスはうつりますか。

他人にうつることはありません。ただし、水疱瘡にかかったことがない人と接触しますと、相手の方にうつることはあります。ほとんどの方が水疱瘡を経験していますが、かかってない人も中にはいます。そういう方は、ヘルペスの人と接触したら水疱瘡にかかります。

予防法はありますか。

今は小児用の水疱瘡のワクチンがありますが、あまりしませんね。この水痘ワクチンというのは、小さい時にしても100%効くとは限らないんです。50%ぐらいでしょうか。だからあまりしないし、小さいうちにかかった方が軽いですからね。ヘルペスは、過度の疲労や、心の病などが関係してきます。それから免疫力の低下では糖尿病の方とか、膠原病となども考えられるため、体が疲れているシグナルと言われています。ヘルペスは皮膚疾患だけでなく、神経に作用していろいろな病気を起こします。だから体力が落ちている時は要注意なんです。二週間経ったらかさぶたができてくるんですが、なかなか治らないようなら、免疫機能の異常を考えて全身的な検査をするのが良いわけですね。こういう時にどこかにがんを発見するというのがよくあります。

ヘルペスは若い人はかからないんですか。

そんなことはないです。加齢に伴って、体力が落ちてきているから、若い人に見られないだけです。男女の別も関係ありません。

ヘルペスについていろいろ教えて頂けましたが、最後に一言まとめていただけますか。

普通はそんなに恐ろしい病気ではありませんが、症状が出る場所や、体調によっていろんな病気を引き起こしますから、痛くなったらお医者さんにかかって下さい。


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