※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

COPDについて
今日はどんなお話ですか。
COPDについてお話したいと思います。
何の略になるんですか。
慢性閉塞性肺疾患というんですが、「クロニック・オクストラクティブ・プルモナリー・ディシィーズ」の頭をとってCOPDといいます。
慢性閉塞性肺疾患ということは、肺の病気ですか。
気管支炎や肺の弾力性の低下によって、肺への空気の流れが悪くなるという病気なんです。慢性気管支炎や肺気腫など、これらをまとめてCOPDといいます。
肺というのは空気を入れたり出したりしますが、肺機能が悪くなるとどういう風になるのですか。
呼吸不全や、心不全で亡くなってしまいます。この病気は慢性的な物であっても、どんどん進んで行くと元には戻らないのです。
この病気は増えているんですか。
最近多いですね。昔死亡率の高かった喘息は減ってきていますが、高齢者の喘息患者さんは増加してきています。これはやはり心臓からくるものや、たばこが原因というのもあります。中高年に多くみられるCOPDとの合併が問題になってきていますが、一般にはたばこを気をつけないと、WHOの世界死亡原因の第4位になってます。だから、我が国でも潜在性の患者さんというのが500万はいるだろうといわれています。この病気は、気道が狭くなって、咳や痰が出るのに放っておいている人が多いです。喘息は、若い人でタバコを吸わなくても発作が起こりますが、このCOPDは、中高年でタバコを吸っている人が非常に多いため、タバコを長い間吸っているいわゆるヘビースモーカーで60歳ぐらいまでタバコを吸っていたという人が60歳を過ぎると息苦しくなり、酸素量を測ってみると、95~96%ぐらいしか酸素が肺に入っていなかったという結果が出ます。
息苦しいというのは、普段の生活の中で、例えば階段の上り下りがものすごくしんどくなったとか、体力が十分じゃないとかそういうのも関係しているのですか。
高齢者には今多いでしょうね。
通常いわれている気管支ぜんそくと、ちょっとちがうということなんですが、治療はどういう風にするんですか。
治療は、お薬などで気管支を広げるしかありません。痰を出すお薬などを飲む他に、やはりたばこをやめるのが一番です。
気管支を広げるというのは喘息の人でもよくいわれますよね。
器官の粘膜に浮腫が来ているから、それを取り除く意味で吸入するんですね。
これはたばこだけが原因ではないのですか。
たばこだけではないです。一番の原因はたばこですが、最近だと空気の汚染も関係してるかもしれません。
喫煙者だけの問題じゃないですよね。
そうですね。COPDの発症者の80~90%が喫煙者ですが、この人だけじゃなくて、ヘビースモーカーの家族もかなりの数発症するので要注意です。
家族や職場にヘビースモーカーがいたら、その煙が漂っているところにいる私たちにまで影響を受けて肺機能が悪くなることがあるということですか。
そうですね。たばこの煙というのは、200種類以上の有害物質を含んでいます。それが喫煙者はもちろんですけど、そばに居る人たちが吸ってしまう副流煙の中には、喫煙者本人が吸い込む煙よりもたくさんの有害物質が含まれているといわれています。
子どもさんへの影響が心配だと思うのですが。
子どもへの影響というのは、運動時に急に酸素不足になって倒れたり、将来は肺がんになる危険性が非常に多くなってきますね。
女性の場合はどうですか。
女性の場合は血行不慮による肌荒れ、生理不順、そして妊娠しにくいなどがあります。妊娠しても赤ちゃんが小さい低体重児が生まれてくることが多いです。また、生理が早く止まってしまうと、骨粗しょう症に早くなりやすいといわれています。
ストレス社会ですから、女性がたばこを吸ってる人も多いみたいですけど、周りにかなり影響があるんですね。
がんの発症は肺だけではありません。たばこだから肺だけだと思われるかもしれませんが、口や喉、気管支、肺、食道、胃、腸など消化管をはじめ全身にてしまいます。ですから、喫煙者は個人の自由とはいっても、吸うのは勝手というわけにはいきませんね。たばこは全身のがんになる可能性が高いので、胎児の影響は大きいです。低体重でも最近は医学の進歩で育ちはしますが、喘息にかかりやすい子になったり、原因がわからない乳幼児の突然死にも関係があるのではないかといわれています。
息切れや咳、痰というのは、年齢とともに当たり前に出てくるのかなと思ってたんですけど、これはちょっと要注意ですね。
そうですね。放っておくと危険ですので、そういったときにはかかりつけ医に相談してもらうのがいいですね。心臓が肥大したりしたら息切れしますけどね、だけどそればっかりじゃなくて肺の方からもきますからね。
COPDでもう一度最後にまとめていただけますか。
タバコというのは百害あって一理なしですから、とにかく禁煙をおすすめします。







