※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

ピロリ菌について
今日はどんなお話ですか。
ピロリ菌についてお話ししましょう。
最近よく耳にするんですが、名前はかわいいようなんですが、なかなか大変なんですよね。
そうですね。ヘリコバクタ・ピロリというのが正式な名前です。「ヘリコ」というのはヘリコプター、螺旋を意味します。「バクタ」はバクテリア、「ピロリ」はピロリ菌がたくさん発見された胃の部分で幽門のところに一番たくさんいるといわれていますので、そこからきた名前ですね。
胃の中は酸性が強いですから、普通いろんなものが死んでしまいそうな気がするんですけれども。
胃の中は大体強い酸性ですから、当然細菌は住めないわけですけど、でもこのピロリ菌はアンモニアを出して、胃の粘膜の中に住み着いているのです 。つまり、ピロリ菌は自分の周りにバリアを張って、その中で安全に暮らしているんですね。
住み着いてしまうと、悪さをしてしまうのですか。
アンモニアを出して、胃の粘膜に悪影響を与える、つまり傷つけていくんですね。そして、胃潰瘍や十二指腸潰瘍ができてしまうのです。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、ピロリ菌だけじゃなくていろんな原因でなってる人が多いですよね。
大半はピロリ菌が原因です。でも、潰瘍の原因は、現在ではストレスや、激辛などの刺激物を食べた場合、熱いものとなどを食べたり、お薬の中にも潰瘍になるものがあります。
ストレスだとどれぐらいで潰瘍ができるんですか。
ストレスだと2、3時間で潰瘍が出来るといわれています。
今の世の中、潰瘍の原因になるものがたくさんあると思うのですが、ピロリ菌を持っている人って多いんですか。
50歳を過ぎるたぐらいの方は、大体70~80%、ピロリ菌を飼っているといわれています。若い人にもいることはいますが、少ないですし、何より体力があるので大丈夫です。
どんな症状が出てくるのか教えて下さい。
粘膜を傷つけますと、潰瘍などでただれてくる「びらん」ができてきますね。そうすると、空腹になったときに胃酸が出て、傷口にしみるので痛くなるというのが典型的な症状です。
空腹時に胃が痛いからといって放っておくと、もしピロリ菌が住んでいた場合、大変なんですか。
何回でも潰瘍を起こしますし、何より放っておくと、胃がんの発症率が高くなるといわれていますね。
そのピロリ菌がいるかどうか、どうやってわかるんでしょうか。
一番良いのは胃カメラです。ピロリ菌は粘膜の中にいるので、従来、胃・十二指腸の内視鏡で発見することが多いです。だから取り出して発見するのが一番正確ですが、最近は尿素や呼気、血液、尿など、体に負担が少ないかたちで調べることができるといわれています。
ピロリ菌がいたらどうしたらいいんですか。
ピロリ菌がいると、潰瘍を何回治療しても起こってしまうので、かかりつけ医に相談して除菌をしてもらって下さい。一般にはアモキシリンや、クラリスというお薬を飲んで除菌します。そうしないと、何回でも潰瘍になります。
除菌ができたかどうかは、調べてもらわないといけませんよね。
そうですね。お薬を飲み終わって、大体4週間ぐらい経ったら検査します。それでまだ残っていたら、もう一回同じ薬を飲んで治療します。
ピロリ菌を退治したからといってすぐに胃が元気になるとか、胃痛、胸焼けがなくなることはないんですか。
症状がまだ続く場合、他の病気の可能性があります。胃痛や胸焼けがするような時に一番多いのが、逆流性食道炎です。これは食道と胃の入り口の辺りの筋肉の弾力性が低下している時に起こります。胃酸が食道の方へ逆流するので、胸焼けがしたり、胃が痛かったりすることがあります。
日常どういう風に気をつけて行けばいいでしょうか。
やはり完全な空き腹にすると、胃酸がどうしても増えてしまいます。だからきちっと食事をすることと、胃酸を中和するお薬を飲むといいですね。そのままにしておくと、食道の粘膜を刺激して食道炎を起こしてしまいます。
ピロリ菌ってどんな風にして私たちの体の中に入ってくるんですか。
口から入ってきます。不潔な環境にいると多いといわれていますね。
いったん除菌しても、また入ってきたらまた感染するんですか。
永遠に免疫ができるわけではないので、再感染したら除菌が必要です。それと、お薬ではなく菌の数を減らすような物というのは、ヨーグルトです。その中でもLG21というのがありますね。これで菌の数を減らすことができ、消炎効果もあります。消炎効果にはココアも効くといわれていますね。これはココアの中に含まれているオレイン酸やリノール酸などが、粘膜への付着を防ぐといわれています。ブロッコリーは抗酸化作用があるといわれています。最後にもう一言まとめていただけますか。
最後にもう一言まとめていただけますか
ピロリは必ず除菌をしておくことが大切です。







