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武田道子の「京おんなミニ・トークシリーズ」

※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

武田道子

SADについて


今日はどんなお話をしていただけますか。

SADというのを聞かれたことありますか。最近話題になっているので、お話してみたいと思います。

SADってなんですか。

日本語に直すと「社会不安障害」で、症状がきつくなるにつれて病気と判断されます。ですが、みなさん経験なさる方が多いと思いますよ。

どんな症状ですか。

人前に出て話をするのがとても不安だとか、初対面の人に挨拶するのが恥ずかしい、緊張してしまうなどですね。日常生活に支障をきたすようになると、立派な病気なんです。従来SADは、恐怖心や不安感を持った状態で大勢の人の前で話をしたり、食事をしたり、字を書いたりするが出来ないことをいいます。

日常生活に支障をきたすということは、体の具合が悪くなったりするのですか。

顔面蒼白になったり逆に真っ赤になったり、そういう身体症状が出ます。よくある症状は頭痛、吐き気、声の震え、そしてこれは誰でも経験すると思いますがトイレに何回でも行くというのが初めの症状ですね。SADと考えられるものは、比較的若いうちに発症しますが、慢性化してしまいますとうつ病につながったり、パニック症候群を起こしたり、アルコール依存症になったりします。また、不登校、学校中退などのケースも出ます。そうすると生活に大きな支障をきたします。

こういう時はどうすればいいのですか。

このような場合は、周囲の人が共感を示すことが大事です。回復への第一歩は周囲の人への信頼と、相談から始まると言われています。

原因は、どんなところにあるんですか。

ちゃんとした原因はあります。これは脳内のセロトニンやドーパミンなど神経伝達物質のバランスが崩れたとき、それが過敏な状態になっているときに起こります。

どんな治療法がありますか。

治療法は、いろんな方法がありますが、認知行動療法があります。これはどんなものかといいますと、間違った考え方を正すという方法で、不安を和らげ、今まで避けていた状態に立ち向かう方法を身につけていくのです。その中にはエクスポージャーという方法もあります。これは、不安や恐怖を感じる状態で、不安症状が治るまでそこに居続けるという方法です。

他にどんな治療法がありますか。

人との接し方を訓練するソーシャルスキルトレーニングもあります。

薬での治療法はあるのですか。

薬物療法が一番手っ取り早いですね。そのお薬は、使えばすぐに症状が消えるといわれています。ですが、これは再発するので症状が消えたからといってすぐやめてはいけません。一年以上は飲まなくてはいけないといわれています。治療法においては、今話題になっていますインフォームドコンセントをちゃんとしておかないといけません。十分な説明と理解、これが大切です。治療の内容や、これをこう使うとこういう結果が出ますといった、説明をちゃんとしておかないといけません。

パニック障害というのは、SADと何か関係がありますか。

パニック障害というのは、いつでもどこでも急に何の理由もなく発作が起こります。SADは、あらゆる社交的な場面で、人前で話すなど常に不安を感じて症状が出てくるので、少し違いがありますね。

その状況に立ち向かっていく訓練をする方法、薬を飲む方法などいろいろな方法があり、一番は心療内科に行かれることですね。

最近学校でいろんな事件が起こっていますね。その事件がきっかけで症状が出て来ることもありますね。ですから、学校ではすぐに先生方が心のケアをしたり、スクールカウンセラーをつけたりしている学校が増えました。

あまり神経質に心の問題ばかりに焦点をあてると、普通の人間までおかしくなることがありますので取り扱いが難しいんですけれども、家族の中に一人でも心を病んでしまう方がいると、周りの家族がしんどくなったり、重くなったり、そうなる前に早いうちから対応した方がいいのでしょうか。

そうですね。親御さんも一緒に、子どもさんがこういう状態になったときには、対応してあげることです。

 SADという新しい言葉を聞いて頂いたと思うんですけれども、先生、SADに対しましてちょっと一言まとめていただいてよろしいですか。

必要以上に不安を感じるような時は、病的なものかどうかSADかどうかというのは、早く診てもらって決めてもらった方がいいですね。治療すれば必ず治るんですから。

普通のちょっと恥ずかしいとか、ドキドキするだとか、歳を重ねると治ってしまうこともあるんですが、若いうちにあまりそれがしんどくなった場合には、少しお医者様にかかっていただいたほうがいいということですね。

そうですね。


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