※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

老化について
今日はどんなお話でしょうか。
人は毎年歳をとり、少しずつ老化していきます。今日はこの老化について、いろんな面からお話ししていきたいと思います。
老化というのはどんな人にもやってくるのですか。
老化は避けて通ることはできません。しかし、老年期に入って歳をとって行く現実を受け入れ、よく適応し、よき老後を迎えておられる方も少なくありません。「老人力」という本がありますね。この老人力を発揮して、バラ色の人生を送っていらっしゃる方もたくさんおられます。
老化とはどういう状態のことをいうのですか。
まず、知的機能が低下してきます。これは、神経細胞の数が減るということと、動脈硬化によって低下します。記憶力が落ちてくるのは、肉体と一緒に脳も老化しているので、ある程度は仕方ありませんね。そして、中年をすぎると「あれ、あれよ」というセリフが多くなってきます。
頭の回転が悪くなって、言葉が出てくるまでに時間がかかるのは、頭や体はどういう状態になっているのですか。
動脈硬化ですね。血管が少し硬くなってくると伝達経路が遅くなってしまいますよね。ですから、動脈硬化が進むと、大脳の表面部分である「大脳皮質」、記憶を司る「海馬」に点状の斑点が現れます。これをCTで撮ると白い点が見えます。これは中高年になるとみなさんあるものです。私たちの身体を作っている細胞というのは、200日のサイクルで生まれたり、死滅したりを繰り返しています。そしてこの細胞の中核になっているのが核酸というもので、その中に遺伝子が存在しています。設計図の役目の「DNA」と設計図を元にして、筋肉や内蔵、髪の毛などのいろんな組織の元になるタンパク質を生成する「RNA」というのがあります。この遺伝子が傷つけられていると、新しい細胞が元通りにできなくなります。この弊害を及ぼしてしまうのが老化です。筋力は少しずつ減少しますし、反射時間は延長しますし、瞬発力がなくなってきて、持続力も低下してきます。
ということは、新しい細胞は作られていないということですか。
新しいのはできてますよ。200日サイクルでできてはいますけど、若い時と違って時々正常に作られないのです。
老化は初めに目にくる人が多いのですか。
いろいろです。感覚、受容器の老化というのは、早くから始まって40歳代ぐらいから老眼鏡のいる方もおられますね。聴力の低下は大体60歳後半ぐらいから始まるといわれていますが、これには個人差があります。目は特にそうですね。そして味覚は「味蕾」と言われる味を感じる壷みたいなのがあるのですが、この数が減ってきますと味が解らなくなります。よく言われるのが、お年寄りが味付けをすると甘くて食べられないと言って若い人から嫌がられることが多いですね。
心臓も弱ってきますか。
循環器系も老化してきます。そして心筋の収縮力が弱くなってきますし、心臓の拍出量も低下してきます。昨今では働きが悪くなれば心臓に関してはペースメーカーを使います。これは簡単に埋め込むことができますし、心臓の働きはよくなります。
呼吸器系はどうでしょうか。
呼吸器系も機能低下が現れてきます。これは特にヘビースモーカーの方々は60歳ぐらいになりますとほとんど肺気腫になりますね。肺が充分に開かないで、酸素量が少なくなってきてしまいますね。そうなると、ぜんそくのような症状が出てきます。
消化器系はどうですか。
消化器系も、胃腸の粘膜が萎縮してきますからね。胃酸の分泌量も低下しますし、また泌尿器系でも腎機能が落ちてきます。
男性も女性も更年期障害などで、ホルモン量が低下してくるわけですね。
やっぱり更年期でホルモンのバランスが狂ってきますからね。
最近サクセスフルエイジングといった言葉があって、老化を遅らせるということもいろいろ考えられているんですよね。
そうですね。これらの老化を遅らせることはできます。遅らせることができるから個人差がつくのです。
遅らせる方法を聞かせて下さい。
老化にはいろいろなファクターが絡んでいますが、社会との接触を心がけたり、外からの刺激をインプットしてやることでだいぶ防止できます。一番初めに老化を感じられるのは、みなさん足だと思います。老化を遅らせるには、体をよく動かし、積極的に人間関係を築いて、バランスの良い食事をとりながら、何よりも好奇心を持ち続けることによって、老化を避けて通ることはできませんが、努力によって遅らせることはできます。
最後に一言まとめていただけますか。
私も必ず3つの「かく」、「汗をかく、ものを書く、恥をかく」をお話しします。これを守って下さるとバラ色の人生が送れると思いますよ。







