※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

老後の人生をバラ色に
今日は私、山崎弘士が、岡崎の京都市勧業館みやこメッセ「市民すこやかフェア」の会場にお邪魔しまして、道子先生に『老後の人生をバラ色に』と題して、お話をうかがいます。
人間誰しも無病息災を願われない方はおられないと思うのですが、現実にはどなたも一病息災、二病息災ということで、何か病気を持っておられて元気に過ごしていらっしゃると思うのです。これは病気と共生して生きているということになります。ですから、糖尿病をお持ちの方、血圧の高い方、最近では高脂血症の方、ほとんど何かお薬を飲んでいらっしゃると思います。
私の周りにも薬を飲みながらも元気なご高齢の方は増えていると思います。
最近問題になっています団塊の世代の引退ですが、定年後も最近の方は若い人に負けないような体力、気力をお持ちになっておられますので、65歳定年といってもやはりまだまだお元気で、50歳代の方とは変わらないような元気なお年寄りが増えてきておりますので、今は定年の延長というのが当たり前のことになっていると思います。この方々が生産者側にまわっていただくということで、一つ解決できるのではないでしょうか。生き甲斐を感じてくださるし、収入が入りますから購買力も高まって景気が良くなるのではないでしょうか。
高齢者だといってひとくくりにしてはだめなんでしょうか。
そうですね。私が尊敬しています、聖路加病院の日野原先生は老人の本をたくさんお書きになっていますが、その中で「新老人」という言葉を使っておられ、それが75歳からだとおっしゃっています。
では、どうしたら元気なお年寄りになれるんでしょうか。
若いうちから老化という観点から何が個々の人の弱点になっているか、よく検査して、それに対する予防医療を進めるという方向付けが考えられています。予防することによって、医療費の削減にもつながりますので、最近盛んに言われています。以前は脳細胞は思春期からどんどん減少していくと言われていましたが、最近の説では脳細胞は歳をとっても新しくできてくるという説に変わりましたので、希望が持てると思うのですが。病気になって慌てるよりも、日々健康づくりに努めるということですが、健康づくりのためには改めて述べるほどでもありませんが、特に血圧に注意してください。また、バランスの良い食事を取ることです。食生活が一番ですから。それからお酒は控えめに、ほどほどに。タバコは絶対にやめてください。ストレスはいろいろな解消法を考えていかないといけませんが、ストレスはなくてもだめなんです。それから体を動かすことです。ジョギングではなく、ウォーキングということですね。
「新老人」から更に歳をとっていくとどうなるんでしょうか。
75歳までの方はヤング・オールドといっていますね。75歳以上が、オールド・オールドと表現されています。この時期をハッピーリタイアメントということで、定年の始まりと解釈しています。オールド・オールドになりましたら、社会の手でサービスを受けていただくのですが、マスコミが報じている程本当の老人というのはいないんです。体力はどうしても衰えていますが、頭は使えば使うほど発達します。体力が衰えるといっても、いろいろな医学やテクノロジーの進歩で、体も脳も昔のように歳を取らなくなってきております。ですから80歳というと本当にお年寄りのような気がしますけれど、80歳でも本当に介護が必要な方はわずか10%しかおられないということです。ですから70歳から75歳ですと認知症といわれるような方はわずか3%にすぎません。85歳以上では4人に1人に認知症があるといいましても、それでも多くの方はお元気なんです。
元気で長生きする秘訣を教えていただきたいと思うのですが。
第一は食生活。すべて食生活にあるということで、我が国の古来の食事、種類が多く、よく噛むというのが一番だと思うのです。他の面で要約しますと、三つの「かく」を頭の中に入れておいていただければいいと思います。汗をかく、ものをかく、恥をかく。この三つを覚えていただければいいですね。汗をかくのは運動、ウォーキングをすれば汗をかいて気分も爽快になります。また、外に出ますからいろんな人との出会いもありますし、ダイエットにもなります。
老後の人生をバラ色にするための一言をお願いします。
一言では言い表せませんが、人間は永遠に生きることはできません。医学が進歩し内臓が悪くなればいいものに取り替えるとか、そういう再生医療や臓器移植といった、想像もしていなかったようなことが行われるようになってまいりましたが、いつの世になっても老化だけは避けられませんので、遅らせることはできるという時代になっています。よく患者さんに「お大事に」といいますが、これは「Take care,of yourself」といい、yourselfはあなた自身の努力次第ということになると思います。







