※下記の文章については、ラジオ放送時の内容を一部リライトして掲載しております。ご了承ください。

脳卒中について
今日は脳卒中の予防についてですね。
脳卒中というと脳の血管が詰まって、それから先の細胞が全部死んでしまって、麻痺が起こります。
脳卒中という一つの病気かと思いましたが、今おっしゃったように、脳の血管が破裂したり詰まったり、いろいろと支障を来してくることの総称なんですね。
大きく言いますと、脳の血管が詰まるのと血管が破裂するものと、症状はあまり違いませんが、両方あるわけです。だから血栓が出来て詰まると脳梗塞。破れる方は元々動脈瘤がある方なので、これは割と同じ家系に続くことがありますので、普段から頭部のCTなどを撮影しておいた方がいいかもしれません。もし異常が見つかれば、血圧のコントロールをしていけばいいのです。
動脈硬化が進んでいくとどうなるんでしょう。
動脈硬化というのは血管が細くなって、硬くなっています。硬くなっているので、急に圧力が加わると血圧が上がると破裂しますし、下がると詰まります。細いところを流れている血流が弱くなっていますから、水分が足りなくなっていると詰まりやすくなるのです。一般には、4時から10時の朝方の間に脳梗塞が起こることが多いのです。ちょうど眠っていて血流が緩やかになって、少し血液が粘っているので、朝起きたらコップ一杯の水を飲むことを皆さんに勧めているんです。これで血流がよくなれば詰まりません。
脳梗塞の前触れというのはどんな症状なのでしょうか。
頭が割れそうに痛くなるとか、手足がしびれてくる、一時的に手足のしびれやめまいがあってまた治ることがあります。小さな血栓が詰まって、また流れていくという状態ですが、この時点で気がついてすぐ検査をしてもらえばいいのですが、治ったからといってしばらく放置すると、今度は本当に詰まってしまうことになります。これを一過性の脳虚血発作といいますが、この時点で検査を受けたらいいですね。
動脈硬化のある人はどんなことに気をつければよいですか。
やはり食事です。それと運動ですね。コレステロールが高いといって食事で頑張っている方もいらっしゃいますが、最初にお薬を飲まないと下がりません。まずはお薬を使っていただいて、ある程度下がったところで食生活に気をつけていただいて、それを維持してもらうというのがよいと思います。
現在増えているという脳梗塞ですが、もう一度詳しく教えていただけますか。
まず半身麻痺が現れます。手と足のしびれがあり、割と早いうちに動かなくなってしまいます。それが体の片側にでるのが特徴です。それから後にろれつが回らなくなったり、物が二重に見える、めまいがする、頭痛も起こってきます。
ろれつが回らなくなったり、しびれが起きたときはどうすればよいですか。
進行が速いので、すぐに救急車を呼んでいただいた方がいいですね。待っている間はしめつけている服をゆるめます。ネクタイやベルトを外してゆったりした格好にして、動かさないことです。そのままの状態ですぐに救急車を呼んでいただいた方がいいです。
病院ではどんなことをするのでしょうか。
病院では詰まっていた血栓を溶かすので、お薬でも溶かすと詰まっていた部分の浮腫が取れます。ひどければ外科的に手術します。これは詰まっているところを通す場合もありますし、完全に詰まっていたらバイパス術をする場合もあります。
生活習慣が原因ですから、もう一度詰まってしまうこともあるかもしれませんよね。予防と再発防止には何をすればよいでしょうか。
気温の変化やストレスなどに敏感に反応します。過労や睡眠不足などいろいろあります。あまり興奮や緊張をしてはいけませんし、暴飲暴食もいけません。生活習慣病はきちんと把握しましょう。高血圧や動脈硬化があれば心臓疾患と同じです。血管は続いていますから、脳梗塞があれば心筋梗塞も考えないといけません。こういったことを避けて食事に気をつけて生活することですね。高血圧の場合は塩分が影響しますので、厚生労働省が出している指針では一日10g以下となっていますが、高血圧がある方は一日6~7gにしていただいた方がよいですね。
動脈硬化の予防も大切ですね。
動脈硬化の一番の原因はコレステロールの管理です。コレステロールが蓄積すると血管が硬く、細くなります。一般に言われているお魚、植物性の油に含まれている不飽和脂肪酸というのはコレステロールを下げる作用がありますので、そういったものを積極的に取っていただいたらよいです。よく背の青いお魚が言われますが、それもよいです。コレステロールをあげる働きがあるのは、お肉や卵ですね。高脂肪の乳製品はあまり食べ過ぎない。かといってお肉をまったく食べないのはだめなので、脳の栄養になるタンパク質と鉄を必ず取りましょう。
では最後に一言をお願いします。
やはりバランスのいい食事と適度の運動ですね。







