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メディア登場

FM797 ラジオカフェ 「健康アラカルト」

※医師やスタッフの肩書き/氏名は放送時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。

医仁会武田総合病院

地域医療連携とは

医仁会武田総合病院 地域医療連携室室長 山本 佳弘

今日は「地域医療」についてお話をしていただけるということですが、「地域医療」とは?

正確には「地域医療連携」といいまして、字のごとく、病院と地域の先生方で医療連携をしましょう、ということです。今現在、大病院に患者さんが集中している、という悩みがあり、それを何とか緩和してより良い医療を提供していくためには、地域全体で考えて、開業医の先生を連携先として協力していこう、というものです。地域には開業医の先生もたくさんいらっしゃるので、僕たちの方から病院の利用の仕方を説明したりして、こういう窓口があるということをお知らせしながら、病院としての機能を全うしていく、という仕事です。

その中で、山本さんご自身は毎日病院でどのようなお仕事をされているんでしょうか。

午前中は開業医の先生も診療されておられるので、その間は問い合わせの電話の応対がほとんどです。

じゃあ直接、開業医の先生方とお話される、窓口になっていらっしゃるんですね。患者である私たちの立場から言えば、家の近所の医院に行って、面倒みきれない、というようなときには、その開業医の先生を通じて、大きな総合病院を紹介してもらえる、そういう道をつけるお仕事ですよね。

そうですね。開業医の先生と病院とで橋渡しをしていきましょう、ということです。

この「地域医療連携」はいつごろから取り組んでらっしゃるんでしょうか。

取り組みは古くからあり、国公立の大きな病院は平成10年頃からかなり取り組んでおられまして、大病院に患者さまが集まるということを何とか是正しようとして、みなさんその取り組みを始めておられるところです。 あと、一方的な流れでは連携にならないので、紹介していただいた患者さまがまた、開業医さんの方へ帰っていく、というような流れのルートをつくっていく、それが医療連携だととらえています。例えば総合病院で手術をなさったりしても、また元気になって、お近くの医院さんで診てもらう、というようなことです。

こういったことをすることによって、どういうメリットがあるんでしょうか。

たくさんの患者さまが同じ病院に集まってきたら、待ち時間もすごく長くなり、診療時間は1分2分で、待ってる時間の方が長い、というようなこともあるので、そういったことを是正することで、安全に診させていただけると思います。医療事故を防ぐためには、時間をかけた診察が必須なんですね。そういうことを考えるとやっぱり、みなさんがいきなり大病院に集まるんじゃなくて、開業医さんのところから紹介されてくる、という流れを作りたいと思っています。また、開業医さんでは、場所的なこともあって医療機材をいっぱい持てないので、そういう機械を大きな病院が持っておいて、みんなで有効利用しましょう、ということも連携のメリットの一つですね。あと、有効利用という点では、病院にはいろんな専門の先生がおられて、先生の有効利用というのもできると思いますので、それも連携の一つのメリットと言えますね。

本当に専門的な医療が必要な方だけがその科に行けるようなかたち、ということですね。確かに総合病院にかかると、待ち時間とかがすごく長かったり、病院が大きすぎて特に初めての病院だとどこに行っていいのか不安になったりすることがありますけど、その点、個人の小さい病院だと、1人の看護婦さんが最後まで全部説明してくださったりとか、わかりやすいですよね。私はそんなに病院のお世話にならずにこの年まできたんですけど。

もちろん病気にならないのが一番いいんですけど、やっぱりみなさん、病気になってから不安が募りますので、普段の健康チェック、健康診断や血圧測定だけでも開業医さんのところに行っておかれると、何かあったときにも行きやすいのではないでしょうか。そういう使い方も医院の先生方は全然嫌がらないので、普段からしておくと、コミュニケーションがとりやすいと思います。いきなり病気のときに行って、治してください、紹介状ください、っていうのもなかなかやりにくいところもあるので。

開業医さんって夕方遅くまで診療していらっしゃるところも多いですから、もしちょっとでも健康に不安があったら、マメに近所の医院を、あらかじめチェックしておく意味も込めて、使ってみるといいかもしれませんね。

それは賢い使い方だと思いますね。いざというときに、顔見知りの先生がいる病院は行きやすいですからね。

では、お仕事をされていて苦労されてる点とかはありますか。

やっぱり、開業医さんのところへ行って紹介状もらって、それから病院へ行きましょうという流れがなかなか認識されていない、というのが現状でして、病院の方がいろんな機械も持ってますし、いろんな診療科もありますので、医療のデパートみたいなところで診てもらうほうが、一つの診療科目のみをされている開業医さんのところよりもやっぱり安心だというのがあって、どうしても病院に集中しがちだ、というのがあります。

大は小を兼ねる、みたいな感じですね。

患者さまからすれば、なかなか理屈に合わないことなのかな、とは思いますけど。僕自身も患者の立場になった場合は、保険で診療していただけるうちはやっぱり、病院に来たいなぁと思いますので、心情的にはよくわかるんですけど、やっぱりお時間がかかるようだと医院さんの方がいいんじゃないかな、と思います。現実にやっぱり若い人なんかは、時間がいっぱいあるわけじゃないので、開業医さんのところへ行って、どうしても病気を治さないといけないときには紹介状をもらって病院へ、という流れをされてる方もこの頃はおられるようです。

そういった部分は、山本さんたちの努力だけではなかなかすぐには改善されにくいでしょうね。

そうですね、病院全体もそういう取り組みをしていかないといけないでしょうし、世間一般の流れもそういう風に持っていこうとすると、いろんなメディアを使ってでも、その方向性を知らしめていかないといけないな、と思っています。患者さまでそういう利便性を理解してもらっている方が増えつつあるようなので、それをやっぱりこれから先も期待していきたいです。

目標とされてること、ここを改善していきたいな、というところは。

地域医療連携というシステム自体をもっと広く認知してもらうことはもちろん、インターネットも便利ではあるんですが、どうしても顔が見えないと紹介しづらい、という開業医さんも少なくないようなので、医院さんと病院とで顔の見えるやりとりができるものがあると、患者さまももっと便利に使っていただけるんじゃないかな、と思っています。例えば、開業医の先生が知りたがっている医療情報を、病院の先生方とお話ししていただける、そういう機会をいっぱいつくれれば、双方にとって勉強になりますし、開業医の先生も病院の先生の顔を見られるので、そういう場をどんどん提供していきたいですね。顔と顔をつないでいくのが一番の連携かな、と思いますので。

それで地域の医療がもっとスムーズにいくようになればいいですね。本日はありがとうございました。


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