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お知らせ 2014/08/13

第1回 京都ハートの日 市民公開講座が開催されました

■第1回京都ハートの日市民公開講座が開催されました
 武田病院循環器センター専門医や開業医の先生
 『ハートの日(8月10日)』に生活習慣改善で心臓病の予防訴える

s0116kaijo.JPG高齢化や生活習慣のかたよりなどが原因で、心筋梗塞や心房細動などに苦しむ患者さんが増えている折、『ハートの日』の8月10日、京都市下京区のメルパルク京都で、第1回「京都ハートの日~市民公開講座」(武田病院グループ、公益財団法人日本心臓財団共催)が開かれました。




台風11号の風雨によって各地の催しが中止される中にもかかわらず、治療後のリハビリに取り組む患者・家族の皆さんら50人が参加しました。開会あいさつを兼ねて、康生会武田病院の木下法之・循環器センター部長が『ハートの日』の名の由来について「超高齢社会を迎えて増え続ける心臓病に対応するには、皆さんの予防意識の向上が不可欠であることから、日本心臓財団が1985年の設立15年記念に併せて、8月10日(810=ハート)を『健康ハートの日』と定めたものです」と説明しました。

s0072imaid.JPG講演会第1部では、康生会クリニックの今井優・健康運動指導士が『心臓リハビリテーションについて』のテーマで、循環器疾患になると身体能力が著しく落ち、日常生活に支障をきたすことや、そのためのリハビリの重要性を訴えました。今井健康運動指導士は、「食後すぐの激しい運動は、血液の循環が悪くなっていることなどから抑え、筋肉トレーニングもきつめの後はゆっくり、呼吸を整えながら継続的に行ってください」と呼びかけました。



s0001kinositad.JPG第2部は、『現代日本人の身近に迫る心臓病』と題して木下部長が講演しました。木下部長は冒頭、心臓疾患と脳血管障害による死亡率が、悪性新生腫瘍(がん)にほぼ並んでいる現状や、悪玉コレステロール、高血圧や肥満が心臓病を引き起こすことを報告。木下部長は、心筋梗塞患者に対するカテーテルやステント留置治療の画像を示しながら、「症状としては、胸の圧迫感や膨満感、首やあごが詰まったようになります。また、背中や頭がふらついたり、冷や汗や吐き気、中には『これまでに経験したことのない怖い思いをした』と言われる人もあり、当院では365日24時間体制で治療に対応していますので、受診してほしいのです」と訴えました。




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第3部のシンポジウム『心臓病予防のために』には、循環器内科・内科まつばらクリニックの松原欣也院長にも加わっていただき、桝田出・武田病院健診センター所長、松本雄賀・循環器センター主任部長と今井健康運動指導士をパネリストに、木下部長が司会を担当しました。最初に、桝田所長が糖尿病の心臓病への影響や、糖尿病と診断されたり予備軍の人が多いのに、治療を受けておられない事実を伝えました。



患者さんやご家族から寄せられた質問に対して、松原院長らは「狭心症や心筋梗塞の症状が出て、15分程度で救急車を呼ぶなど決断する患者さんや家族は少なく、どうしても1時間以上辛抱したり病院へ行くのを迷われます。時間がたつごとに病状は悪化していきますので、1分でも早く救急搬送をしてください」と、京都市消防局の救急体制が全国でも最も優秀であることを話しました。