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心臓血管外科

診療方針

当院の心臓血管外科では心臓病の治療にいかなる方法が一番患者様にとっていいのかを循環器内科や不整脈科と科の隔たりをなくし検討しあい、十分なインフォームドコンセントのもと、患者様の満足度を第一に考えた最善の治療法を迅速に行うという方針をとっています。

開設当初より狭心症や心筋梗塞に対する冠動脈バイパス手術を安定した成績で行い、また心筋梗塞の恐ろしい合併症である心臓破裂や心室中隔穿孔などに対して、他施設に先駆けて手術を行い学会にも報告し評価をうけました。また最近では、冠動脈の血管内治療の進歩に伴い、重症例が外科手術の対象となる場合が増加したため、症例によっては、より侵襲の少ない方法を目指して、人工心肺を用いない術式も積極的に採用しています。冠動脈バイパスがきちんと開存し、狭心症発作のない状態で退院していただくことを第一目標としています。

さらに大血管の病気である急性大動脈解離や腹部大動脈瘤破裂に対しては、緊急手術が必要であり、24時間、高度な心臓手術を行える体制を整えてまいりました。また必要があれば、当院から医師がモービルCCUに同乗し、紹介していただいた病院へ患者様を迎えにも行かせていただいています。緊急といえども、手術させていただいて、元気に歩いて退院していただくことが、何よりの喜びと思っております。

平成14年以降は不整脈科の協力のもとに心房細動に対する外科治療にも積極的に取り組んでいます。

24時間、いかなる時にでも患者様に対応することができ、最善の治療を行い、患者様に元気に退院していただき、地域の患者様の信頼を得ていくことが我々の使命と考えています。

診療体制

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朴 昌禧
心臓血管外科 部長
阪口 仁寿
心臓血管外科 副部長

診療領域

心臓病や血管の病気の中で、お薬などの内科的治療法で改善が得られない、あるいは限界がある症例やはじめから外科手術の方が確実で治りも早いという症例が対象になります。疾患で言うとほとんどすべての心臓病、血管の病気が含まれます。

心臓 虚血性心疾患 狭心症・心筋梗塞・心破裂・心室中隔穿孔・乳頭筋断裂
心臓弁膜疾患 大動脈弁閉鎖不全/狭窄・僧帽弁閉鎖不全/狭窄・ 三尖弁閉鎖不全/狭窄・感染性心内膜炎
先天性心疾患 心房中隔欠損症・心室中隔欠損症・動脈管開存症
心臓腫瘍 粘液腫
大動脈 胸部大動脈瘤・腹部大動脈瘤・胸腹部大動脈瘤・急性大動脈解離
末梢血管 閉塞性動脈硬化・肺動脈塞栓症・急性動脈血栓症・深部静脈血栓症
不整脈 心房細動・心室性頻拍症・房室ブロック

症例数・治療・成績などについて

この3年間(平成19年4月-平成22年3月)の手術の年平均的症例数
虚血性心疾患 冠動脈バイパス手術  44(44)例
心破裂修復術
心室中隔穿孔
弁疾患 大動脈弁置換術 47(48)例
僧帽弁置換術
僧帽弁形成術
三尖弁輪縫縮術
大動脈手術 胸部大動脈手術 23(14)例
腹部大動脈手術 20(14)例
末梢血管手術 61(60)例

( )は最近1年間の症例数。平成21年度 開心術:107例 非開心術:87例

当科の特色

最近では、糖尿病や慢性腎不全に伴う重症の冠動脈疾患が増加し、症例によっては人工心肺を用いないOPCABを施行していますが、当院では質の高い冠動脈吻合と遠隔期におけるバイパスの高い開存性を目指し、人工心肺を用いた冠動脈バイパス術を基本としています。平成21年度の平均のバイパス本数は3,5本で、開存率は99%でした。

弁膜症については高齢の方、特に80歳以上の方の大動脈弁狭窄症に対する手術が増加していますが、全例が元気に退院されています。また僧帽弁閉鎖不全症については積極的に弁形成術を行い、僧帽弁閉鎖不全症単独の場合は全例に形成術を完遂できています。

胸部大動脈瘤では、7割の方が急性大動脈解離の緊急症例ですが、それにも拘わらず、手術死亡は認めていません。

腹部大動脈瘤については、最近ではステント治療も増加傾向ですが、開腹手術は術後長期の成績も安定しており、手術による人工血管置換術を基本方針としており、全例合併症なく退院されています。また大動脈瘤破裂による緊急手術例でも80%の方が元気に退院されました。

末梢血管の動脈硬化に伴う重症下肢虚血症例も増加傾向にありますが、循環器内科と密に連携し血管内治療を組み合わせた最善の治療を選択しています。

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